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「太ってないのに……嫌味?」41歳女性、ママ友ランチ会が苦痛に! 「食欲不振」で心も体もゲッソリ……改善した意外な方法

2021/06/22 13:30
tata(薬剤師)

2.梅雨の時期に「食欲不振」になる原因は?

 梅雨時期の急激な温度と気圧の変化、高湿度は「自律神経」を乱す原因。そして自律神経の乱れは、体にさまざまな不調を引き起こします。

 自律神経は「交感神経」と「副交感神経」からなり、両者が入れ替わりながら体のバランスを取っているのですが、長雨が続くことで、高湿度に加え低気圧の日が続き、副交感神経が優位に。この状態が続くと、胃酸の分泌が増加し続け、結果的に胃粘膜を傷めてしまいます。これが、食欲不振につながるのです。

3.漢方で体の内側から症状を改善!

 外を歩いていた時、ビルのガラス越しに映る自分の姿がゲッソリしていて、驚いたという菜々美さん。「やせてるというより、やつれてる!」と気づき、あわててネットで同じような悩みの人がいないか調べてみました。

 検索すると、梅雨時期に起こる食欲不振には、漢方薬がおすすめだという情報を発見。病院に行くほどでもないと思っていた菜々美さんでしたが、オンラインで専門家に相談しながら簡単に漢方薬を頼めると知り、さっそく試してみたそう。

 そこで、「五苓散(ごれいさん)」という漢方薬を勧められ、飲み始めると、次第に食欲不振は改善。以前のように、なんでもおいしく食べられるようになったといいます。

「去年までは、梅雨の時期にテレビでグルメ番組を見ていても、食べたいと思うことはなかったんです。でも、今年は行ってみたいところがたくさんあって。仲のいいママ友をランチに誘ってみようかと思います!」

 梅雨時期に起こる食欲不振が、漢方によって改善された菜々美さんのエピソードでした。

3-1.梅雨の食欲不振に漢方薬がおすすめの理由

 漢方医学では、「過剰な湿気が体に入りこむこと」が体調不良の原因だといわれます。特に梅雨の食欲不振で悩まれる方は、外の湿気を体内に取り込みやすく、それが原因で胃腸の働きが悪くなってしまうのです。

 漢方薬は体のバランスを整えて、自然治癒力を高めることで、体の内側から健康にすることを目的としています。そのため、自律神経の乱れを整えることはもちろん、体に滞った水分代謝をよくすることで、梅雨に起こる食欲不振を体質から改善してくれるのです。

 梅雨は食欲不振以外にも、頭痛やめまい、冷えなどさまざまな不調を引き起こします。梅雨時期の不調に悩まれる方は、漢方薬を日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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