【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

サイゼリヤ・ジョリーパスタ・ポポラマーマ、プロが選ぶ“パスタNo.1”発表! 人気イタリアンチェーン3店のメニューを比較ジャッジ

2021/06/04 21:00
川村郁子(管理栄養士)
Wikipediaより

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

人気イタリアンチェーン、“パスタおすすめNo.1”店舗は?

 忙しい時でもサクッと食べられる“時短メニュー”といえば、パスタ! ソースによってガラリと味が変わるので、飽きにくいのもうれしいポイントですよね。そこで今回は、人気イタリアンレストランチェーン店「サイゼリヤ」「ジョリーパスタ」「ポポラマーマ」のパスタメニューに注目。管理栄養士の川村先生に、栄養価の面からおすすめできるメニューを選んでもらいました!

――まず、パスタから摂れる主な栄養素を教えてください。

川村郁子先生(以下、川村) パスタは炭水化物や脂質がメインとなるので、エネルギー源を補うことができます。しかし、具材が少ないシンプルなメニューですと、タンパク質や食物繊維、ビタミンなどが不足しがちなので、具材が多いメニューを意識して選んだり、パスタ1品だけでなく、サイドメニューをプラスするなどして、バランスを整えてほしいです。そう考えると、パスタ専門店よりは、イタリアンレストランのほうがメニューにバリエーションがあって、栄養を補いやすいかもしれません。

 ちなみに、パスタに限らず麺類は、ツルツルとしていて食べやすいので、“早食い”になりがち。「麺が伸びないうちに食べたい」という気持ちもわかるのですが、よく噛むことを忘れないでくださいね!

――「パスタ」と一口に言っても、いろいろなソースがあります。補える栄養素も変わるのでしょうか?

川村 そうですね、パスタの栄養素はソースによって違いが出ます。例えば、ビタミンを摂りたいときには、トマト系のパスタがおすすめ。ミートソースは肉のタンパク質やビタミンB群も補えるので、バランスがよく優秀なメニューだと思います。

 一方、クリーム系は生クリームやチーズなどをふんだんに使っていることが多いので、脂質も増加。カルボナーラなどは、生クリームやチーズに、ベーコンも加わるので、パスタの中でも特に脂質が多く、カロリーも高くなります。クリーム系を選ぶ場合は、ホタテやエビなど脂質の少ない魚介系がトッピングされているものを選ぶといいでしょう。

――それではさっそく、各店のおすすめメニューを教えてください。まずは、低価格が魅力の「サイゼリヤ」から。

サイゼリヤ公式サイトより

川村 「ミートソースボロニア風」(400円、税込/以下同)は、ひき肉を使ったトマトソースなので、トマトに含まれるβカロテンやカリウム、ひき肉のタンパク質や鉄、亜鉛、ビタミンB群などが補えます。卵をトッピングした「半熟卵のミートソースボロニア風」(450円)を選べば、タンパク質がさらにプラスされますよ。

 「ラムのラグースパゲッティ」(600円)は、タンパク質や鉄を含むラム肉と、食物繊維が豊富な玉ねぎを一緒に摂ることができます。新メニューのようなので、この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。また、魚介系を使ったメニューだと、「エビとブロッコリーのオーロラソース」(500円)がいいですね。低脂質、高タンパク質のエビと、ビタミンCやβカロテンを含むブロッコリーの組み合わせが魅力的。

 そして、サイゼリヤの魅力といえば、やはりアレンジメニュー。パスタともう一品を組み合わせても1,000円以内というリーズナブルな価格もうれしいですよね。

 例えば、シンプルなパスタ「アーリオ・オーリオ」(300円)に「アスパラガスの温サラダ」(300円)を乗せてもトータルで600円なので、ほかのパスタメニューと金額は大差なく、しかし野菜をたっぷり食べられる利点があります。ほかにも、「柔らか青豆の温サラダ」(200円)を組合わせてもおいしそう。栄養を補いながらアレンジを楽しめるのは、サイゼリヤならではのよさでしょう。

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