【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

眞子さまだけじゃない! 日本中を騒がせた、プリンセスの恋人は「非常識で失礼な男」!? モメにモメた結婚問題の行方

2021/05/29 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

秋篠宮家のイメージダウンは避けられない

――それでもエドワード8世は退位するしかなかったのですね。ある調査では「結婚に反対」が9割にもなった小室さんのケースはどう考えればよいのでしょうか?

堀江 立憲君主制における王族・皇族は国民の意思をムシして行動することは、元来できないハズなのです。しかしそんな小室さんを、眞子さまが全面的に支持しているという宮内庁の発表があると、世の声はさらに騒然としてきました。

――お金に関しては、小室さん自身の問題というより、お母様の問題かなとは思うので、彼には気の毒な部分があると思いますが……。

堀江 ある女性週刊誌では、宮内庁関係者の声として、「もうこうなってしまっては、眞子さまは一日も早く小室さんとご結婚なさって、皇室から遠いところでお暮らしになったほうがいい」というようなコメントを載せましたが、「もう、それしか道がなくなった」というあたりが真意でしょうね。

――結婚後も皇室の公務を担当しつづけるような、女性宮家創設の気運はこれで落ち着くでしょうか?

堀江 そうですね。眞子さまがほかの男性を選べば、しないでよい苦労をなさるであろうことは間違いないのでしょうが、それでも小室さんと結婚したいと考えていらっしゃるのであれば、もうどうしようもない、という感があります。

 私見ですが、眞子さまが小室さんとの結婚にあれだけこだわる理由には、世間から数々の理由で叩かれる小室さんとそのご家族が「生まれもった身分やステイタスが原因で、不当な差別を受けている」とお感じなのかも。ご自分が彼らを守ってあげなくては、という思いがお強いのかもしれません。秋篠宮家のイメージダウンは避けられませんが、こうなっては一日も早いご成婚と眞子さまの皇室離脱が、将来の天皇といわれる悠仁親王殿下にとって最良の選択肢になる気がしてきました。

 さて今回、結婚問題でモメにモメた例としてお話するプリンセスは、プリンセスではありますが、清朝のラストエンペラー・溥儀(ふぎ)の姪に当たる、愛新覚羅慧生(あいしんかくら・えいせい)という女性の悲恋、そして悲劇の死についてです。昭和中期の日本を騒がせた事件ですね。

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