「元極妻」芳子姐さんのつぶやき105

20年以上前に辞めてもヤクザはヤクザ? 「野田聖子議員の夫が元暴力団員」に元極妻が苦言

2021/05/09 16:00
待田芳子(作家)
野田聖子公式プロフィールより

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

野田聖子衆議院議員の夫が「元暴力団員」認定

 蒸し返すのもアレかなーと思ったのですが、野田聖子衆議院議員のおつれあいが「元暴力団員」だった件について書かせていただきたいと思います。

 「『野田聖子』夫は『元暴力団員』…裁判所が異例の認定」という「週刊新潮」(2021年5月6・13日号/新潮社)のニュースだけが目立っていますが、そもそも野田議員のおつれあいのプロフィールについては、「週刊文春」(文藝春秋)が先に書いていて、「週刊新潮」はそれをマゴビキで記事にしています。そして、2誌そろって野田議員のおつれあいから名誉棄損の損害賠償請求訴訟を起こされていて、文春は一部敗訴。

野田氏夫への名誉毀損認定 文芸春秋に賠償命令」(2021.3.24付・産経新聞) 

 似たような内容なんですが、「見出し」でだいぶ印象が違いますね。とはいえ「元ヤクザ」は事実のようで、2000年3月に解散した会津小鉄会傘下の昌山(まさやま)組に10年ほど在籍、解散前にカタギになっているそうです。てことはカタギになってから21年以上はたっているわけです。自治体の暴排条例だって、「暴力団員」とするのは「辞めてから5年」までですよ。

 もちろん「元ヤクザ」がいいわけないですが、今どきは「更生支援」もプチブームなんで、ことさらに書くのはどうなんでしょうか? まあ、カタギになってからも、交通違反や経営していたアダルトサイトのスパムメールによる通信障害で有線電気通信法違反容疑で逮捕されて50万円の罰金刑を受けてるとか、しょうもない前科はありますね。

 問題になっていたのは、このおつれあいが「野田議員による『金融庁への圧力』に関与しているのではないか」という疑惑でした。野田聖子事務所側は「夫が元暴力団員で、総務相に働き掛けて金融庁に圧力をかけたという記事は、原告の名誉を著しく毀損するもので、真実と異なる」としていましたが、昌山組の元組長が「ウチの組員でした」的なことを証言したことで、裁判所は「元暴力団員認定」をしたわけです。「元暴力団員」以外の部分は、文春は負けてますが、新潮はセーフらしいです。

極姐2.0
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