[ズボラ&ケチなら家電はコレ]

「除湿機」正しい選び方を「家電のプロ」が徹底解説!  1万円台・小型・除菌・衣類ふとん乾燥などおすすめ14機種はコレ

2021/05/21 18:00
サイゾーウーマン編集部

 いよいよ梅雨シーズンが到来。ジメッとした天気は気分だけでなく、体調にも影響が出ますよね。コロナ禍によるテレワークで、自宅にいる時間が増えた今、気持ちよく仕事をするためにも、部屋はカラッとさせておきたいもの。そこで、除湿機の正しい選び方や、予算や目的ごとのオススメ機種について、昨年に公開した記事をあらためてご紹介。1年前のモデルなら、グッとお値打ちになっていますよ。

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 情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第8回は、梅雨が始まる前、今のうちから準備したい! 部屋も衣類も湿気がスッキリとれる「除湿衣類乾燥機」をご紹介します。

AKO110さんによる写真ACからの写真

部屋の除湿だけじゃない! 「衣類乾燥機能」が進化中

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) いや〜、家に閉じこもっていたらいつの間にか季節が変わってました。これからどんどん暑くなって、梅雨にゲリラ豪雨にと不快感がアップしていくシーズン。特に困るのが梅雨時期の洗濯物。部屋干しすると臭い!

編集者・くさ子(以下、くさ子) 梅雨の湿気は恐ろしいですね。靴箱やクローゼットの中に除湿剤を入れているんですけど、あっという間に水がたまる。それでもバッグや靴がカビる!

戸井田園子さん(以下、戸井田) この3〜4年、PM2.5、花粉、黄砂、ゲリラ豪雨対策などで室内に洗濯物を干す人が増えてきましたね。共働き家庭では日中は窓を閉めっぱなし。そうすると帰ってきたときのムンとする感じが不快。とはいえ、留守中にエアコンを付けっぱなしにするのは罪悪感があるもの。ということで、除湿機のニーズが高まっています。湿気を取るだけでも不快感はだいぶ減らすことができますよ。各メーカーでは「除湿衣類乾燥機」として売り出しており、いまや季節を問わずあると便利なアイテムのひとつとなっています。

くさ子 へえ、そんなにメジャーなものになってるんですね。

戸井田 買うときのポイントは、まず方式。除湿機には、コンプレッサー、デシカント(ゼオライト)、ハイブリッドの3方式があります。まずその説明からしますね。

くさ子・ケチ美 お願いします!

夏か冬か、使う季節によって違う「方式」、長所短所をチェック

戸井田 梅雨から夏をメインに使いたいときにおすすめは、コンプレッサー方式。エアコンの除湿モードと同じ方法で、コンプレッサーを通して冷媒(フロンガス)を循環させ、冷却器で湿った空気を冷やして湿気を水滴に変えます。気温が高いほど除湿能力が高く、稼働中の室温上昇が少ない(1~2℃程度)ので夏向き。消費電力が小さくランニングコストが安いという長所があります。短所は本体サイズが大きめでやや重く、稼働音が大きい。

くさ子 なるほど。夏向きはコンプレッサー方式ですね。

戸井田 豪雪地帯など冬場、洗濯物を外に干せないなど冬メインで使いたいならデシカント方式がおすすめです。ゼオライトという乾燥剤で水分を吸着させ、その水分はヒーターであたためて熱交換器内を通り、冷やされることで水滴になってタンクにたまります。低温時での除湿力が大きく、軽量コンパクトで静か。稼働中は室温が3~8℃程度上がり、ヒーターを使う分、消費電力が大きくなります。

ケチ美 室温がそんなに上がるんじゃ、猛暑の地域は厳しいですね。

戸井田 コンプレッサー方式とデシカント方式を融合させたタイプがハイブリット方式です。夏はコンプレッサー方式、冬はデシカント方式と自動で切り替わり、年間を通して高い除湿能力を発揮します。販売しているのはパナソニックのみ、本体価格は若干高めです。

くさ子 では、これからの季節に使いたいならコンプレッサー方式か、ハイブリッド方式を選べばいいということですね?

戸井田 もう一つ選ぶときにチェックしてほしいのが除湿能力。数値が大きいほど早く除湿ができます。できるだけ早く除湿をしたい場合は、適応面積に関わらず大きな容量を選ぶとよいでしょう。ただし本体も大きくなりますので、サイズや重さも考慮しながら検討するといいですね。また除湿能力が高くても、水を貯めるタンクが小さければ自動で停止してしまい、せっかくの能力が生かせません。タンクの容量も忘れずに確認しましょう!

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