世界的に大ヒットしてるけれど

ジャスティン・ビーバー、炎上続きの新アルバム『Justice(ジャスティス)』にまつわる5つのエピソード

2021/04/30 18:39
堀川樹里(ライター)

ロゴ盗作疑惑で炎上

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 敬虔なクリスチャンとして知られるジャスティンは、今回のアルバムのタイトルである『Justice』の“T”を、十字架に見立てたフォントにした。寂れたトンネルの中でポーズを取るジャケ写とこのフォントはベストマッチで印象に残るものなのだが、これに激怒したのがフランスのダンスデュオ「ジャスティス(Justice)」。「自分たちのロゴを盗用された。非常に迷惑している」と訴え、排除措置命令を申請した。

 ジャスティスによると、昨年4月にジャスティン側から彼らのロゴを手がけたデザイナーと連絡を取りたいとの連絡を受け、やりとりをしたとのこと。しかしその後、ぷっつりと連絡が途絶えたそうで、自分たちのロゴを盗用したことは間違いないとしている。

 ジャスティンの今回のアルバムのフォントを見た、ジャスティスのファンや業界関係者の中には、彼らがジャスティンとコラボしたと誤解した人が多かったとのこと。「ジャスティスのロゴを許可なく使用し、消費者を騙し混乱させた」「損害賠償の対象になる違法行為だ」と強く批判された。

 ジャスティンは過去にも、エド・シーランとのコラボ曲「I Don’t Care」が盗用ではないかという疑惑がかけられており、「ロゴまで盗作するのか!」と大炎上してしまった。

Mステの旭日旗ジャケット騒動

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 4月9日、アルバムのプロモーションのため日本の音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演したジャスティン。妻への愛を歌った「Anyone」をリモート・パフォーマンスしたのだが、その時に着用していたジャケットが旭日旗ではないかと韓国で指摘する声が上がり、「日本政府とメディアがジャスティン・ビーバーを利用して旭日旗を広報した?」と批判、炎上した。

 このジャケットだが、カニエ・ウエストやレディ・ガガなど独創的なセンスを持つ個性派アーティストたちと仕事をしてきた写真家/撮影技師で、物議を醸したカニエの「Fade」「Famous」MVを監督したこともあるイーライ・ラッセル・リネッツが手がけるブランド「ERL」のもの。商品名は「サン・ボンバー・ジャケット」で、旭日旗(ライジング・サン)をモチーフにしたものではない。

 ジャスティンは「Peaches」のMVでもERLのジャケットを着用しており、このブランドがお気に入りの様子。スピリチュアルにも興味を持つ彼にとって、「サン・ボンバー・ジャケット」は美しく力強い太陽を連想するものだったのだろうとみられる。

 ちなみに若い年齢層のユーザーが多いK-POPファンの間では、「旭日旗には見えない」という意見が多く、「なんでもかんでも旭日旗に見えると言って騒ぎすぎでしょ」と感じている人が多いようである。

ジャスティス
それでもやっぱりスーパースターではあるわね
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