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4人に1人が「5月病」を経験……悪化するとうつ病に!? 42歳女性「体と心の不調」を改善した体験談

2021/04/27 13:30
木村眞樹子(医師)

2.悪化するとうつ病に!? 「5月病」の原因を解説 

  「5月病」は医学的な病名ではなく、主に「適応障害」や「軽度のうつ」と診断される場合が多いです。長引くと悪化して「うつ病」になってしまう恐れがあるうえ、ある調査では、約4人に1人が5月病を経験しているというデータもあり、現代病の一種ともいえます。

 新しい環境にうまく適応できず、精神的に落ち込んでしまうほか、食欲不振や動悸、めまいなど、肉体的な症状として表れる場合も。5月病は特に、義務感の強い人や完璧主義者、几帳面な人が陥りやすいといわれています。

3.「5月病」を改善するには、漢方医学がおすすめ

 5月病で悩んでいた亜希子さんは、ある日、幼なじみで医師のAさんに、街でばったり再会。いい機会だと思い、最近の症状を相談したところ、漢方薬を勧められたそうです。

 「5月病が少しでも改善されるなら、漢方薬を試してみよう」と思い、漢方について詳しく調べたところ、インターネットで注文できるサービスを発見。亜希子さんはそこで処方された「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」という漢方薬を飲み始めたといいます。

 その結果、精神不安が緩和されて心が穏やかになり、仕事や家庭のストレスも感じなくなっていったそう。

「おかげで、新プロジェクトもスムーズに進行でき、仕事は順調。周囲からは『あなたのおかげでうまくいった、次もよろしくね』と信頼を得ることができました。今は家族とも仲良く過ごしています。漢方薬を飲み始めてから精神的に余裕ができたので、今年は同じ症状に悩まされることもなさそうです」

 すっかり5月病から解放されたと、うれしそうに語る亜希子さん。漢方薬の服用によって、症状が軽減されたエピソードでした。

3-1.漢方薬で「5月病」を改善できるの?

 「新生活シーズンになると、気分が落ち込む」「仕事も家庭もうまくいかず、すべてのことが面倒になってしまう……」

 亜希子さんのような悩みを持つ方には、漢方薬がおすすめ。実際に、5月病の症状である気分の落ち込みやイライラ、食欲不振や睡眠不足に効果のある漢方薬はいくつもあるんです。

 漢方医学は体のバランスを整えて、自然治癒力を高めることで、体の内側から健康にするための学問。漢方薬はさまざまな症状に効果が認められている医薬品ですが、自然の素材が体に優しく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。

 今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な体質の改善を目指す漢方薬は、冷えや疲れ、アレルギー体質や肥満などの、慢性的な症状や体質に悩む方にも最適。バランスのいい食事や、適度な運動を毎日続けるのは難しい場合も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるはず。漢方医学を日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?

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「そのうち治る」と侮るなかれ……