【連載】わが子から引き離された母たち

「元夫には再婚してほしい」子どもを連れ去られ、共同親権運動を行うシングルマザーが今思うこと

2021/03/30 21:00
西牟田靖

保育園の園長先生にも事前確認した

――具体的には、どんなふうに?

 私の自宅は、前述のように、保育園徒歩1分です。なので、子どもたちの朝夕の送迎時など、可能な限り、保育園の外で子どもに会いに行くようにしました。子どもたちが通りがかったところで、「お疲れさまと」と声をかけて、ハグしてチューして、「じゃあ、また明日ね」って。当時、私の弁護士には止められたけど、でも保育園前は私の生活圏内であり、駅へ向かう道の途中ですから。

――ストーカー規制法の対象に該当するということで、接見禁止を命じられたりしなかったんですか?

 私は先に警察に行って、そこで「連れ去りはしない」という相談をした履歴を残し、保育園の園長先生とも、この行動が問題ないか、事前に確認のやりとりをしています。私は女性だし、母親だから、保護命令をやりにくいのはあるのかもしれませんが。

――それ以外の実際の面会交流の際には、どういうふうに過ごしているんですか?

 それは、ひたすら楽しくですよ。私の家にはルーフバルコニーがあるので、子どもたちが家に来たときは、夏だったらプールに水をためて水遊びをさせたりしたいです。まだやっていませんが、雪が降ったら雪だるまを作ったりしたいです。あとは、最近実際に行った面会交流内容は、ハロウィンや七五三の写真撮影やお宮参りといった、彼がやりそうにないもの。外での行事は、時間がタイトで大変ですけどね。

子どもを連れて、逃げました。
子にとって母は母
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