[再掲]悪女の履歴書

「5歳児餓死事件」赤堀恵美子と同じく洗脳・支配……「福岡4人組保険金連続殺害事件」の死刑囚・吉田純子とは?

2021/03/19 14:46
神林広恵(かんばやし・ひろえ)
写真ACより

 福岡で起こった「5歳児餓死事件」について、耳を疑うような背景が浮き彫りになってきている。3月2日、福岡県系は、保護責任者遺棄致死容疑で、翔士郎ちゃん(5歳)の実母・碇利恵と、知人・赤堀恵美子両容疑者を逮捕した。報道によると、2人はママ友の関係性だが、その実、赤堀容疑者が碇容疑者を“洗脳”していたというのだ。

 赤堀容疑者は「あなたはママ友の間で悪口を言われている」「でも私はあなたの味方」などと言って、徐々に碇容疑者を囲い込むように。また、碇容疑者の夫が不倫していると嘘をつき、離婚までさせ、その精神的支配を強めていったという。

 そして、ある時は架空のトラブルをでっち上げると、共通のママ友を「暴力団ともつながるボス」に仕立て、「ボスがトラブルを解決するので金を用意するよう」と言って、金銭を搾取。また赤堀容疑者は、碇家の生活費を全て管理しており、生活保護なども含めると、約1200万円も巻き上げたことになるそうだ。

 そんな赤堀容疑者の“支配下”で、翔士郎ちゃんは一昨年夏頃から食事を減らされていたといい、「餓死」という最悪の結末を迎えてしまった。

 このあまりにもいたましい「福岡5歳児餓死事件」は、世間の注目度も高く、連日各メディアが報道を繰り広げている。ネット上では、“洗脳”の恐ろしさにあらためて絶句したという人が多数見受けられ、これまで起こった類似事件の名前も挙がっているようだ。その一つが、女性間の洗脳・支配を背景に起こった「福岡4人組保険金連続殺害事件」である。

 福岡の看護婦4人組が、そのうち2人の夫を保険金目的で殺害したという事件なのだが、この4人は異常な主従関係で結ばれていた。トップに君臨する吉田純子という女性が、ほか3人を完全に洗脳し、支配下に置いていたのだ。「福岡5歳児餓死事件」が世間を震撼させる中、あらためてこの事件を振り返るため、サイゾーウーマンの連載「悪女の履歴書」の当該コラムを再掲する。
(編集部)


(初出:2013年1月27日)

女4人組の女帝と下僕――死刑囚・吉田純子が構築した異常な主従関係

 世間を戦慄させた殺人事件の犯人は女だった――。日々を平凡に暮らす姿からは想像できない、ひとりの女による犯行。彼女たちを人を殺めるに駆り立てたものは何か。自己愛、嫉妬、劣等感――女の心を呪縛する闇をあぶり出す。

[第9回]
福岡4人組保険金連続殺害事件

 社会を騒がせる重大事件の中には、往々にして類似点が指摘されるものがある。比較的最近では尼崎連続不審死事件の角田美代子、北九州連続殺人事件の松永太、そして今回取り上げる久留米の看護婦4人組による連続保険金殺人の主犯・吉田純子である。これらに共通するのが、主犯による従犯への恐怖や暴力による“洗脳”と”支配”だ。

 平成14年8月、中年女性が伯父に伴われ久留米署に出頭した。ベテラン看護婦の石井ヒト美(当時45歳)だった。ヒト美は警察で夫の殺害を告白する。そこから明らかになったのは、夫殺害はヒト美だけでなく看護婦仲間3人が関わっていたこと、また殺害されたのはヒト美の夫だけでなく共犯看護婦の別の夫も殺害されたこと、2件はいずれも保険金目的の殺害だったという驚くべきものだった。これが世に言う「看護婦4人組連続保険金殺害事件」だ。

 この事件の特異性は、男性2人を殺害したのが女4人組であり、いずれも看護婦という人の命を救うはずの職業にあったことだ。だがそれ以上に世間を驚かせたのが、4人の異常な主従関係だった。その頂点に君臨していたのが吉田純子(当時44歳)である。2件の犯行は純子が主導しており、共犯のヒト美、池上和子そして堤美由紀を完全な支配下においていた。

 その支配は彼女たちの弱みに付け入り、巧みな嘘と脅迫、時には実際の暴力を伴ったものだった。さらにその支配には“レズ行為”が含まれていたことも世間の注目を浴びることになる。3人は純子を“吉田様”と呼び、まるで召使、下僕のような関係だったという。

黒い看護婦
尼崎連続不審死事件も洗脳・支配だった

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