【48都道府県ローカル調味料の旅】

『ケンミンSHOW』味噌グルメは愛知・長野・鹿児島だけじゃない!  愛媛の大定番『おでんみそ』の魅力とは?

2021/05/20 21:50
MICHIKO(調味料ソムリエ)

 5月20日放送の『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系)で特集された、各地の絶品味噌グルメ。「茶色はうまい!ケンミン味噌フェス2021 」というテーマのもと、愛知、長野、鹿児島などの味噌とレシピが紹介された。

 番組では取り上げられなかったが、四国・愛媛にも地元民に愛される味噌がある。その魅力と料理レシピを紹介したい。

――地元で愛され続ける、家庭料理の味。北海道から沖縄までそれぞれの地域でロングセラーを誇るローカルな商品を、調味料ソムリエ/野菜ソムリエ・MICHIKOさんが紹介していきます。

愛媛県の味【おでんみそ】

『ケンミンSHOW』味噌グルメは愛知・長野・鹿児島だけじゃない!  愛媛の大定番『おでんみそ』の魅力とは?の画像1
おでんみそ(辛口)150g

 今回は、おでんシリーズ第2弾、愛媛県のソウルフード、「おでんみそ」のご紹介です。愛媛では出汁に醤油やみりん等で味付けしたおでんに、「おでんみそ」をつけていただきます。昭和40年頃、ギノーみそ(株)の創業者の奥様が作られた家庭の味をレシピにしたものです。地元では甘党が多く、いわゆる練りからしは辛くて受け入れ難いとか……。

 原材料の麦みそは一般的な麦みそに比べて、愛媛産の大麦を多めに使っており、甘みも旨みも強く、塩分控えめな味噌です。ほかにからし、醸造酢、みりん等を加えています。一口なめれば、和からしの辛さが広がり、味噌のまろやかな甘みとコクが追いかけてきます。あっさりとした後味で、おでんの旨みが一層引き立ちます。

 うどん文化が根付く愛媛では、お店でうどんを待っている間におでんにおでんみそをつけて食べることは、一年を通して日常的なことだそうですよ。

【おでんみそ】楽しむためのポイントレシピ

 「おでんみそ」は一般的に言うと「からし入り味噌だれ」です。おでん専用のたれですが、料理に加えれば、辛味と旨みのハーモニーが楽しめます。

 豆腐や茹でた大根、こんにゃくにのせたり、サラダチキンときゅうりを和えたり、納豆のたれの変わりに、焼肉や煮豚にのせたり、少しお酢を加えれば酢味噌に、オリーブ油と酢を足せば味噌ドレッシングに、マヨネーズと練り込んだりと、ホームメイドソースとしても重宝します。

 昔から日本で食べられてきた和からしと伝統的な味噌の味わいを楽しんでみませんか? ほかに同じシリーズで、マイルドな甘口タイプもあります。

【おでんみそ】アレンジレシピ:ローストビーフのトーストサンドイッチ

 市販のローストビーフを使って手軽に作るごちそうサンドイッチ。パンのポケットに入った感じは、見た目にもかわいく食欲アップ♪

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(C)サイゾーウーマン

【材 料】(2コ分)
・ローストビーフ   70g
・トマト(ミディ)   1個
・フリルレタス    適量
・食パン(4枚切り) 1枚
・おでんみそ     大さじ1

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(C)サイゾーウーマン

【作り方】
1.ローストビーフは食べやすい大きさに切り、トマトは5mmの厚さにスライスし、フリルレタスは手でちぎる。
2.オーブントースター等で食パンを焼く。横半分に切り、断面に包丁で切込みを入れ、ポケット状にする。
3.2のポケット内におでんみそを塗り、1を入れ込み、皿に盛る。同様に残り一つも作る。
*ハムやアボカド、炒めた卵などお好きなものを挟んでも。

 これ1本あれば、あなたも料理上手に♪

※2021/03/04初出の記事に追記・再構成しています

MICHIKO(調味料ソムリエ)

MICHIKO(調味料ソムリエ)

調味料ソムリエ、野菜ソムリエ、カレーマイスター。食養生士・料理研究家・調味料研究家。「調味料選手権」審査委員長を務める。『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)『教えてもらう前と後』(TBS系)ほか、テレビ出演多数。

美楽流

最終更新:2021/05/20 21:53
枝元なほみの 今夜はおでん
おでんみそとローストビーフ、絶対うまいでしょ!!