[再掲]インタビュー

「いぬのおまわりさん」で話題の村方乃々佳ちゃん、CDデビュー発表に「モヤッとする」の声! 元子役が語る“商品”としての自分

2021/02/25 16:00
サイゾーウーマン編集部

「子役ブーム」に対して、子役本人が思うこと

――子どもらしいわがままを親に言ったことは?

細山 ありません。性格的な部分が大きいのですが、僕は自己主張して相手に従わせるよりも、自分が相手に合わせた方がいいと思っているんです。反抗期らしい反抗期もなかったですね。もしかしたら、小学生の時に両親が離婚したので、一生懸命僕を愛して育ててくれた母に反抗するのは違うと思っていたのかもしれません。

――ほかの子役はどうでしたか? わがままな子はいました?

細山 ほかの子役の子とはあまり深く話したことがなかったので、正直よくわからないんですよ。僕にとって子役はビジネスパートナー。仲良く遊ぶのは違うという意識があったんです。ただ、やっぱり学校でいじめられているという話は何人かから聞いたことがあります。ほかの生徒とはちょっと違う特徴がある子、僕だったら太ってるとか、そういった相違点があるといじめられて排除されるのかなと思います。

――今は「子役ブーム」といわれていますが、大人たちが勝手にチヤホヤして、飽きたら見向きもしないということ風潮についてはどう思いますか。

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細山 悲しいけど、この業界はそういうもの。一時期売れたとしても、視聴者側が面白いと感じなくなったらそこで終わり。仕方ありません。仕事が減って傷ついた時は、親や周りの人が一緒にいてあげてほしい。僕も成長とともに仕事が少なくなり不安な時期があったんですが、母が「それは別にあなたがどうというわけではなく、芸能界全体として中学生は使いにくいから仕方がないんだよ」と言ってくれたので、「僕はもう不要なんだ」と本気で悩むことはありませんでした。誰も僕を必要としなくなっても、親は最後まで僕を必要としてくれるという安心感もありました。親との信頼関係が重要だと思います。

――大人でも「自分探し」という言葉があるくらい、社会で自分の居場所をみつけることができず悩む人が多いわけですが、どう思いますか。

細山 「自分ってなんだろう」「どういうふうに生きればいいんだろう」と悩むのは誰もが通る道だと思うんですけど、誰にも答えは見えません。だから、ただ自分に自信を持って、人を傷つけず自分らしく生きていれば、きっとあなたを大切に思ってくれる人がいるよ、と思います。

――将来の夢は?

細山 今、高3で受験勉強中。将来的には、いじめで苦しんでいる子を助けるために政治家になりたいと思っています。教師ということも考えたんですが、根本からいじめ問題を解決するには、日本の教育システムを変える必要がある。だから、政治家を目指しています。

――もう一度生まれ変わったら、子役になりたいですか?

細山 絶対に子役としての人生を選びます!
(インタビュー・文=安楽由紀子)

細山貴嶺(ほそやま たかね)
1994年生まれ。赤ちゃんモデルを経て、2歳より子役タレントとして活躍。『おはスタ』(テレビ東京系)、『踊る!さんま御殿!!』『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)、『ワンダフルライフ』『笑う犬の発見』(フジテレビ系)、『英語でしゃべらナイト』(NHK)などへの出演経験がある。

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最終更新:2021/02/26 18:27
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