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弘中綾香アナ、自らの意思でレギュラー降板「後輩育てないと会社としてよくない」。テレ朝退社のカウントダウン

2021/02/21 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 昨年、ORICON NEWSが発表した「好きな女性アナウンサーランキング」でも1位に輝き、2連覇を達成しているテレビ朝日の弘中綾香アナウンサー。一方で、注目度の表れなのか「嫌いな局アナランキング」でも上位に。2月16日発売「週刊女性」(主婦と生活社)が主婦1000人を対象とした「あなたの嫌いなアナウンサーは誰ですか?」とのアンケートでは、98票を獲得し1位となった。

 同誌に掲載された視聴者の意見は「勘違いも甚だしい。そんなに目立ちたいのならタレントやれば」、「キンキンした高い声が耳障り」と非常に辛辣。弘中綾香アナの担当している番組はバラエティが多く、彼女を“アナウンサーとして認められない”と感じている視聴者も一定数いるようだ。

 弘中アナは大物タレント相手でも物怖じせずに自分の意見をどんどん発信し、番組の中で確固たるキャラクターを確立している。『激レアさんを連れてきた』『ノブナカなんなん?』『あざとくて何が悪いの?』などレギュラー番組では、「司会を務めるタレントの横でサポートする」といった局アナのイメージにとらわれない仕事ぶりを見せている。好き・嫌い、双方の意見が集まるのはそうした背景があるのかもしれない。

 そんな弘中アナについて、2月19日発売「FRIDAY」(講談社)は、今年の秋以降にフリー転身の可能性があるかもしれないと報じている。

 同誌によれば、すでに弘中アナのもとには複数の芸能事務所から声がかかっており、彼女自身も会社に残り続ける考えはもっていないという。だが人気アナである彼女の退社を阻止したいテレビ朝日側は、引き止めのために2020年10月から『ノブナカなんなん?』『あざとくて何が悪いの?』といったレギュラー番組を増やしたそうだ。しかし今年の秋にはそれらの番組がレギュラー放送開始から1年を迎える。いよいよフリー転身に向けた話し合いが本格化するかもしれないと伝えている。

弘中綾香アナとテレビ朝日上層部の対立
 弘中綾香アナは、テレ朝の上層部との対立も報じられている。

 2020年8月には、テレビ朝日公式YouTubeチャンネルの内容をめぐってスタッフと対立。同僚の女性アナウンサーやプロデューサーに<制作スタッフは私達の将来を無視して、バズらせるためだけに動画を作ってる。皆さん、気を付けた方がいいですよ>といった一斉メールを送っていたと「週刊文春」(文藝春秋)が報じた。

 2018年にも「FLASH」(光文社)が、レギュラー番組『アナ行き!』公式TikTokアカウントの投稿内容をめぐって上司から物言いが入り、弘中アナが「やれって言われていたから、やっていたのに!」と憤慨していたという記事を掲載。

 その全てが事実かは不明ながら、会社の上層部と諍いが起きがちであることは本人も認めている。

 2021年2月3日深夜放送『太田伯山ウイカの「はなつまみ」』(テレビ朝日系/『お願い!ランキング』内のコーナー)で、弘中アナは<私は会社の上司にはけっこう(はなつまみ者だと)思われてるかなと思って。『この仕事は違うと思います』とか『これはこうだと思います』とか意見をけっこう言いがちで。あんまりそういう人、ペーペーでいないと思うので>と話していた。

 ただ、「ペーペー」と言いつつも弘中アナはもう入社9年目の中堅社員だ。2月12日には、30歳の誕生日を迎えた。

 彼女自身、30歳を手前にした2020年は節目の年だと考えていたようだ。誕生日にリリースしたフォトエッセイ『弘中綾香の純度100%』(マガジンハウス)で、その思いを赤裸々に綴っている。

 『弘中綾香の純度100%』には、弘中アナが雑誌「Hanako.Tokyo」に連載したエッセイや対談を収録。それによると、弘中アナはもともと東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年をテレビ朝日アナウンサーとしてのキャリアの一区切りにしようと考えていたという。

 東京五輪の開催が決定したのは、弘中アナが入社した2013年の9月。いよいよ本番の2020年となったわけだが、開催は延期に。コロナ禍で激動かつ停滞の一年となった2020年を終えようとしていた12月、その心境を彼女はこのように綴っている。

<これまでは必死に「一人前になりたい」「認められたい」という気持ちで走ってきたけれど、このままでいいのだろうか。自分がかつてなりたかった自分にはなれているんだろうか、モヤモヤする日々。でも時間の経過とともにだんだんと日常に戻り、また忙しさにかまけている。
 率直に言って、答えは出ていない。むず痒い気持ちは今もまだ続いている。どんな仕事も二つ返事で全部こなすのが良さだった私が、これは本当にやるべきこと?と立ち止まることも多くなった>

 なるほど、これは前述『太田伯山ウイカの「はなつまみ」』で弘中アナが明かしていたことにも通じる。

 もともとこの番組は、『太田伯山 悩みに答えない毒舌相談室』という爆笑問題と太田伯山の番組で、進行役は弘中アナが務めていた。しかし、昨年秋にファーストサマーウイカをレギュラーに加えて番組がリニューアルされたタイミングで弘中アナは番組から抜けた。この経緯を責める太田光と神田伯山に対して弘中アナは、その背景に自らのこうした発言があったと示唆している。

<私が一極集中でやっていくと、2〜3年後誰がやるんですか? 後輩をちゃんと育てていかないと、会社として良くないですよね>

 弘中アナは局アナとして入社しながら、情報番組も報道番組もほとんど担当してこなかった。エッセイでは<もう傍流も傍流すぎて、どこをどう行けば本流に戻れるのかわからない(戻ろうとも思ってないけれど)>とも綴っている。

 さらに林真理子との対談では、30歳という年齢は結婚して会社を辞めるアナウンサーも多いとし、<新卒からがむしゃらにずっとやってきて、30歳になって報道へ行きたいのか、それこそバラエティでやっていくのか、会社を辞めてフリーになるという道もありますし……>と言及。まだ模索中ではあるものの、フリーに転身するのも時間の問題かもしれない。

最終更新:2021/02/21 20:00
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