【連載】“買い物狂い” の散財日記 第90回

メルカリで8,000円の値下げ交渉に成功も、まさかの横取り! リスク覚悟で「専用出品」を依頼すべき理由とは?

2021/02/17 21:30
千葉N子(ライター)
(C)千葉N子


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 私には、長年使っているお気に入りのポーチがあります。しかし、その汚いこと、汚いこと……。ポーチって、なんであんなに汚くなるんですかね。特に化粧ポーチ。どんなに慎重に使っていても、いつの間にかファンデやらリップやらが付着しています。

 オシャレ雑誌に載っている、キレイなお姉さんたちのバッグの中身拝見コーナー。あれはファンタジーなのか? あの「買ったばかりの新品です」と言わんばかりの綺麗なポーチ。あたいもあんなポーチを持ちたい。突然、街角で「バッグの中身を見せてください」と言われても、「ハイハイ、良いざんす」と見せて差し上げたい。欲しい、欲しいぞ、ポーチ!

 そんなわけでやってきました、フリマアプリ。今回、ファンデーションを入れるのはやめようと決めていた千葉N子が探すのは、リップとマスクと鍵が入るだけのミニポーチです。予算は……そうねえ、1万円も出せばいいのが買えるんじゃないかしら?

 とりあえず「ポーチ」で検索すると、ズラズラとポーチが出てきました。価格は300~500円くらい。うーん、悪いわけじゃないんだけど、「ギャー! 欲しい!」っていう熱情も感じないわねえ……。すぐに私は、なるべく使わないように封印していた禁じ手「高いもの順に見る」ことを解禁しました。さすがにリップしか入らないようなポーチに、べらぼうに高いものがあるとは思えなかったからです。しかし……。

「ブッ!!」

 私はあまりの値段に目を見張りました。ルイヴィトンの「ポシェット・アクセソワール」、お値段7万9,800円也。リップとファンデくらいしか入らなそうなポシェットが約8万……。マジかよ、ヒリヒリするぜ……。

 確かにそのポシェットはとても可愛いものでした。ただのルイヴィトンのモノグラムのポシェットではないのです。キリンのイラストがプリントされているのです。それがとてつもなくオシャレ。調べていくと、このプリント柄は毎年限定で発売されるものらしい。絵柄は毎回変わり、これは2018年のモデルだそう。めちゃくちゃ可愛いけど8万かよ……。リップ入れるポシェットに8万……。ウウム、悩ましい……。一旦保留にして、ほかの絵柄が出品されていないか見てみようと「アクセソワール ヴィトン」で検索し直すことに。

 すると、「5万8,000円」というめちゃくちゃ可愛い柄のポーチ・アクセソワールを発見しました。オシャレな婦人がお買い物をしている柄で、なかなか見ないデザイン。えーと、「購入時期は20年以上前」? ほほう……?

 出品者さんは売りたいと話しているし、値引きNGとも書いてない……。一か八かこの出品者さんに「5万円で買わせてもらえないですか?」って言ってみようかな……?

 嗚呼、これも私の悪い癖。最初から5万円のポーチには見向きもしないくせに、「安くなる」と思うと急激にお得なような気がして買いたくなってしまうという……。ま、どうせ無理だろうからダメ元でね、と私は思い立ち、出品者さんに値引き交渉をすることにしました。

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