[再掲]永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

森喜朗会長、「無意識に女性蔑視」で日本の恥さらし! 「いまだに『女のくせに』と罵る議員も」政治界の男尊女卑を秘書暴露

2021/02/05 17:08
サイゾーウーマン編集部
全世界に日本の恥をさらした森喜朗会長(Getty Imagesより)

 東京五輪・パラリンピック組織員会の森喜朗会長が、2月3日に行われた「日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会」で、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言をし、大バッシングを浴びている。

 この日、女性理事を増やすJOCの方針について難色を示した森会長。「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手を挙げて言うと、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言される」という理由から、理事会に時間がかかると指摘したのだが、これが「女性蔑視発言である」「日本の恥さらし」と国内外で大炎上。また、組織委の女性役員7人について「わきまえておられる」と述べたことも、女性の口を封じかねない男性中心的な考えだと、世間から怒りの声が噴出したのだ。

 森会長は翌日、謝罪会見を開き、発言を撤回するとともに「女性を蔑視するつもりはなかった」と弁明したが、無意識であの発言をしたのであれば、「それだけ女性蔑視が染みついているということでは?」との苦言も、ネット上では見受けられた。

 今回の件だけでなく、女性を下に見ているとしか思えない男性政治家の言動が物議を醸すことは少なくない中、サイゾーウーマンではかつて、国会議員秘書歴20年の神澤志万氏による「永田町に根強い『男尊女卑』思想」というコラムを掲載していた。なんでも、いまだに激高すると「女のくせに」と罵る議員が、たくさんいるとのこと。また男性秘書と女性秘書とでは、男性のほうが上の立場だとされており、「女性は事務員扱い」と説明しているのだ。

 日本にはびこる「女性蔑視」が、国際的に問題になっている今、あらためて同記事を掲載する。
(編集部)


(初出:2016年6月13日)

女性秘書はお給仕係!? 永田町に根強い「男尊女卑」思想

 国会議員秘書歴20年の神澤志万と申します。セクハラ、パワハラ当たり前! 映画もテレビドラマもかなわないリアルな国会とその周辺について、現役議員秘書が暴露します。

激高すると「女のくせに」と罵る議員や男性秘書

 民進党の山尾志桜里政調会長が予算委員会で安倍総理に対して「男尊女卑政権」という言葉を使用して問題になりました。「男尊女卑なんて、久々に聞いたわ」と思われた方も多いと思います。

 でも、永田町は、日常的に「男尊女卑」な感じです。そもそも事務所のスタッフについても、「男性=秘書」「女性=事務員」としか見られていません。実際には女性の秘書もいるのに、女性を一人前の秘書や議員として見ない傾向は、特に自民党は強いですね。

 いまだに激高すると「女のくせに」と罵る議員や男性秘書が、たーーーくさんいます。神澤がそう言われた回数は、優に1,000回を超えると思いますよ。そういう意味では、安倍総理の「1億総活躍」は、まずはお膝元の自民党内で実践してほしいですね。

 なので、山尾さんの発言の真意も理解できなくはないのですが、「衆議院予算委員会」というNHKで中継されていた場での「単なるパフォーマンス」との見方も強いです。だって委員会は議論の場なんですから。

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