【連載】彼女が婚外恋愛に走った理由

婚外恋愛のオンラインデート事情とは? 「下半身はいじっちゃってますよ」「逆に燃える」……“会えない不倫”のいま

2021/02/07 16:00
いしいのりえ

夫のセックスに不満、婚外恋愛相手は「好き好きアピール」がカワイイ

 亜希さんが婚外恋愛を始めたのは昨年のことだ。

「旦那との結婚生活で、セックスが不満でした。私は長い時間かけてイチャイチャ、ベタベタしてからセックスに持っていきたいのに、旦那は『行為そのものだけ』なんですよ……交際当時からそこはすごく揉めて、私もよく怒ってたんですけど、全然治らないです」

 婚外恋愛のお相手は、現在、亜希さんが務める会社の取引先の男性だという。

「まだコロナ禍前だった頃、接待の席で口説かれました。実際に寝たのは2回だけです。セックス自体は普通だけど、始める前の好き好きアピールがすごくカワイイんですよ」

 取引先の男性と婚外恋愛関係になった直後の4月、緊急事態宣言が発令。その後、彼との「デート」はもっぱらオンラインだという。

「私の会社は、基本的にリモートワークなので、ほとんど誰もオフィスにいないんですよ。でも使用することは許可されているので、誰もいない時間帯の会議室を独り占めして、オンライン会議システムで、彼とやりとりしてます」

 一方、独身の彼は自宅でリモートワーク中だという。

「まあ、彼のほうは毎回下半身はいじっちゃってますよ。私は男の人とセックス前のイチャイチャができれば、特に行為はなくても満足できるんで、この状態がずっと続いたらいいなと思っちゃいますね」

 なお旦那さんとの関係が悪化しているということはなく、「離婚なんて絶対しませんよ……大好きですもん」という。

「コロナ禍が明けてムラムラしたら、出張ホストとか使おうかな。そしたら浮気になりませんよね?」

 あっけらかんと笑いながら話す亜希さん。ドロドロしているイメージも強かった婚外恋愛も「ストレス解消」の時代になったのだろうか。女のしたたかさを見たような気がした。
(文・イラスト/いしいのりえ)

最終更新:2021/02/07 16:00
性を書く女たち
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