「元極妻」芳子姐さんのつぶやき96

山口組分裂問題、工藤會トップの“死刑”はどうなる? 「2021年のヤクザ業界」を元極妻が大予想!

2021/01/03 16:00
待田芳子(作家)

工藤會トップに死刑求刑も?

 個人的にも注目しているのは、野村悟総裁ほか工藤會最高幹部の公判です。1月14日に求刑が予定されていますが、死刑が求刑されるとみられています。

 もう何回も書かせていただいてますが、指定組織のトップに死刑求刑という「史上初案件」に、警察も検察も盛り上がっているようです。なんかこう「初モノ好き」ってスケベなオッサンの感じがしますよね。

 工藤會は、人数的には山口組より少ないのですが、アメリカ財務省に「最凶組織」とかいわせて国外でも知名度を上げています。そんな工藤會のトップに死刑を求刑することで、「ヤクザにも厳しい警察国家」をアピールしたいのかもしれませんね。判決は死刑でも、最高裁判決確定まで時間がかかりますし、野村総裁も高齢なので、実務的には執行はないかなと勝手に考えています。

 いずれにしろたっぷり税金を使って、もったいない話ですが、「暴力団を壊滅させる」ためですから、文句を言う人は少ないですしね。でも、こんなことで「ヤクザのいない明るい社会」は実現しないと思いますよ。ヤクザがいなくなっても、半グレなど警察が把握しにくい形の不良はいなくなりませんしね。

 お正月から暗いお話ですみません。せめてイケメンさんのヤクザ映画でも見て、楽しく過ごすといたしましょう。今年もよろしくお願い申し上げます。

待田芳子(作家)

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2021/01/03 16:00
今年も穏便に……
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