インタビュー

滝沢秀明氏はSnow Man贔屓? 「タキニ問題」でスノスト、キンプリファン大荒れ……企業コンサルタントがジャニーズの戦略を斬る!

2021/01/01 18:00
サイゾーウーマン編集部

滝沢副社長は、タレント管理の徹底より「ファンの声」を聞くべき

――今後、滝沢氏の課題は何になると思いますか?

大関 先ほども少し触れましたが、ファンの声を聞くことではないでしょうか。ジャニーさんは、ジャニーズの一番のファンで、それこそが彼の強みだったと思います。「自分=ファン」が喜ぶことは何かを、確信をもって進めることができるからです。滝沢さんの場合は、演じ手から転身したこともあって、いまいちファンの立場から、その気持ちをつかみきれていないのかもしれません。「VS売り」が批判されたのも、「贔屓しているのでは」と物議を醸すのも、アイドルをビジネスとして考えすぎていて、ファンの気持ちを理解していないからではないかと思うのです。滝沢さんはジャニーさんの後継者ですから、“ジャニーズの一番のファンであること”を心掛けることが、何より大切なのではないでしょうか。逆にタレントを“管理”するのはジュリーさんに任せるなど、役割分担をしたほうがいいと思います。

――滝沢氏は確かに、タレント管理に力を入れている印象があります。ジャニーズでは昨今、未成年者との飲酒同席、プライベート写真のネット流出など、トラブルを起こしたタレントに必ず相応の制裁を科すようになりましたが、これは滝沢氏の意向が強いと伝えられています。

大関 やはり滝沢さんが管理者に徹しすぎている感もあり、そこはジュリーさんに任せていいのでは。当然、タレントの素行を良くすることは大事である一方、杓子定規に管理するのではなく、ファンは何を望んでいるのかを踏まえながら、組織内の風紀が乱れない程度の素行は目をつぶるなど、柔軟な対応が必要かもしれませんね。

――ジャニー氏の死後、タレント流出が止まらない状況だけに、滝沢氏の心労も大きかろうと思います。

大関 この現状は滝沢さんだけのせいではありません。SMAP、TOKIO、V6、嵐、関ジャニ∞と、一度売れたアイドルを長く使いすぎ、新人を育てられなかったしわ寄せが今来ているのです。新しいグループを仕掛けていっても、“金のなる木”に育つまでは時間がかかる。だから今はのんびり構えていてはダメなんです。「5年くらいで、ある程度のポジションを作ろう」なんてのは通用せず、他社のグループに取って代わられてしまいます。厳しい状況は続くとは思いますが、滝沢さんの奮闘に期待したいですね。

取材協力:大関暁夫(おおぜき・あけお)
All About「組織マネジメント」ガイド。東北大学卒。横浜銀行入行後、支店長として数多くの企業の組織活動のアドバイザリーを務めるとともに、本部勤務時代には経営企画部門、マーケティング部門を歴任し自社の組織運営にも腕をふるった。独立後は、企業コンサルタントの傍ら上場企業役員として企業運営に携わる。

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最終更新:2021/01/01 18:00
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