[再掲]インタビュー

Kis-My-Ft2出演『快感インストール』最終回直前――「ジェンダー観の遅れ」で大炎上した背景を探る

2020/12/25 14:00
サイゾーウーマン編集部

 Kis-My-Ft2・北山宏光が原案、二階堂高嗣が主演を務めるオリジナルドラマ『快感インストール』(動画配信サービス・dTVにて配信)が、12月25日に最終回を迎える。「女性の胸に触れると、その女性の“快感シーン”を自分にインストールできる特殊能力」を持つ主人公・タカ(二階堂)の恋愛模様を描くストーリーだが、予告編が公開された11月27日頃から、ネット上では「発想が気持ち悪い」などと批判の声が噴出。12月3日に第1話が先行配信されると、「北山くんが原案とか信じたくないぐらいショック」という感想が上がる一方で、「地上波の深夜帯ドラマでもいけるぐらい面白い」などと評価する声もあり、ファンの間で賛否が分かれることとなった。

 そんな中、Twitterではネットユーザーによって「#快感インストールの配信中止を求めます」というハッシュタグが作られ、作品の問題点を指摘したり、「Kis-My-Ft2やジャニーズにジェンダー観を学んでほしい」といった声が寄せられている。こうした動きはジャニーズファン以外のネットユーザーにも知れ渡り、同時にジャニーズタレントが犯したさまざまな“前科”が掘り起こされることに。

 例えば、今年4月にKAT-TUN・亀梨和也が『嵐にしやがれ2時間SP』(日本テレビ系)に出演した際、幼少期に「スカートめくり界の“エース”」と呼ばれていたことを告白。特に悪びれることもなく、むしろ武勇伝のように語っていた亀梨に対し、ネット上では「性犯罪を自慢するとかドン引き」「こういう話をテレビで普通にするから、セクハラや女性蔑視がなくならない」などと怒りの声が続出し、大炎上を招くことに。こうした例を引き合いに出し、「あんなに炎上したのに、今度はキスマイが同じようなことやってるの?」「ジャニーズは何も学んでない」などと、呆れた反応も見受けられた。

 一体なぜ、ジャニーズタレントはこのような問題を繰り返してしまうのだろうか。サイゾーウーマンは昨年、帝京大学文学部社会学科助教(2019年当時)の田島悠来氏に「ジャニーズの遅れたジェンダー観」についてインタビューを行っていた。『快感インストール』の最終回を迎える前に、同記事をあらためて掲載する。
(編集部)


(初出:2019年10月19日)

ジャニーズのジェンダー観は、なぜ「遅れている」のか? アイドルたちの言動が映し出すモノ

 「ジャニーズ事務所は、アイドルにジェンダー教育をしてほしい」――ここ最近、Twitter上を中心に、そんなジャニーズファンの声が散見されているのをご存じだろうか。大きなきっかけとなったのは、6月27日に放送されたラジオ番組『ジャニーズWEST桐山照史と中間淳太のレコメン!』(文化放送)内で、桐山と中間が、「女性蔑視」と取れる発言をしたことだった。

 同番組には、リスナーから寄せられた、気になる言動をする周囲の男子や女子を紹介する『オテンキのりPresents! バカ男とタワ女』というコーナーがあるのだが、のりが「すぐに『女性だから私は不利』とかいう割に、得意なものが一つもない女子」という例を挙げると、中間は「これはでも多いよなあ!」、一方の桐山も「『女性差別をなくそう』とかね」と反応。中間は加えて「それ(女性差別)さあ、だったら映画館のレディースデーなくせって思うしさ。学校の体力測定とかも、男子と同じ条件でやれって思わへん? なんか都合がいいわ」と口にし、さらに、「可愛い子はええで」と続けたのだ。同放送には「女性差別問題をまったくわかっていない」「レディースデーをなくせとか、的外れすぎる」「しかも『可愛い子はいい』って、容姿差別まで……」と怒りと失望の声が噴出し、「ジェンダー教育を!」との声が高まったのである。

 その一方で、ネット上のファンの反応を見ていると、今回の件に限らず、アイドルたちのジェンダー観に、「モヤモヤしたことがある」と語る者は少なくない。“男らしさ”“女らしさ”といった「ジェンダー・ステレオタイプ」を感じたり、女性を過度に性的な視点で捉える言動などがそれにあたり、「ジャニーズアイドルのジェンダー観は遅れている」と、ズバリ指摘する人も。なぜジャニーズのジェンダー観は時代に取り残されているのか――今回、『「アイドル」のメディア史 『明星』とヤングの70年代』(森話社)の著者である帝京大学文学部社会学科助教の田島悠来氏に話をお聞きした。

アイドルが「デートプランを考える」企画に違和感

――普段、「ジャニーズアイドルのジェンダー観は遅れている」と実感されることはありますか。

田島悠来氏(以下、田島) アイドル誌を読んでいると、「基本的に違和感を覚える」レベルでありますね。「このアイドルが」「この発言が」というより、全体的に違和感がある。それは、企画の構造自体にも見て取れます。女性ファンからのリクエストを基に、ジャニーズアイドルがデートプランを考える企画がよくありますが、それ自体「男性がリードし、女性がそれに付き従う」を前提としているように思うのです。そしてアイドルも、「俺について来い」といったデートプランを語る……。そういう企画はジェンダー的には好ましいと思わないのですが、ファンには人気ですよね。

――「恋愛観や好みの女性像」を聞く企画にも、アイドル自身のジェンダー観がにじみ出やすいですよね。結果として、ステレオタイプな女性らしさを押し付けてしまうケースも散見されます。

田島 そうですね。そもそもこの質問自体が、セクシャルハラスメントではないかと思うのですが。最近では、海外のアスリートに対し、記者が「好みのタイプ」を聞いて回答を拒否され、ネット上で記者が批判されるといった例がありますよね。ただアイドルは、疑似恋愛の対象として、「お仕事」で回答している。ここに、ジャニーズアイドルのジェンダー観が「遅れている」と言われる原因があると感じています。

「アイドル」のメディア史
「逃げ切った」と思わないでね

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