2020年の女子アナを振り返る

小島慶子、小林麻耶、宇垣美里……もてはやされるフリー女子アナたちの“弱点”をえぐる!

2020/12/31 19:00
仁科友里(ライター)

その2:小林麻耶「オトコに愛されすぎる罪」

 11月に、『グッとラック!』(TBS系)のコメンテーター降板を、自身のYouTubeチャンネルで告白した小林麻耶。同日、事務所からも契約解除されたということは、彼女は制御不能な状態になってしまったということだろう。同番組を見ていても、無駄に激高してコメントができなくなることがちょいちょいあったので、もうメンタルは限界に近かったのかもしれない。

 全ては結果論になるが、この人は女子アナではなく、タレントになったほうがよかったのではないか。小林のメディアデビューは、明石家さんまがシロウト女性と恋愛について語る『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)。前列にはかわいい子が、そうでない子は後ろの列に座るのが暗黙の了解で、麻耶は常に前列にいて、人気を博した。

 麻耶が出演した9月放送の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)によると、この経験をきっかけに、女子アナを志すことになったという。「準備期間が短いにもかかわらず」内定を得た麻耶だが、11月放送の『特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル』(読売テレビ)に出演した吉川美代子アナは「私は評価しなかった」とバッサリ。しかし、「TBSとしては、入って研修が終わった後、すぐに番組つけて話題になると、制作サイドは注目してましたから」と、数字がほしいテレビマンの発想を解説していた。

 実際に小林は入社直後からレギュラー番組5本を持たされるが、一度もニュースは読ませてもらえなかったことに、会社の“思惑”が感じられる。麻耶の著書『しなくていいがまん』(サンマーク出版)によると、本人もアナウンス技術が低い自覚があったようだし、スタッフにも衣装など見た目のことしか褒められず、周囲からも「調子に乗ってる」「媚びて仕事を取っている」と言われたそうだ。

 しかし、小林がしっとりとニュースを読んだら、個性が死んじゃうわけで、彼女をテレビに出す意味はなかっただろう。かといって、ぶりっ子キャラのままでいるアナウンサー、もしくはアナウンス技術が低いままのアナウンサーを視聴者が受け入れるとは思えない。やはり、タレントとして「日本一のぶりっ子」の座を目指したほうがよかったのではないかと思えてならないし、アナウンサーとしての葛藤がなければ、現在ほどメンタルが追い詰められることもなかったのではないかと思ってしまう。

 そういえば、『しくじり先生』に出演した女優・遼河はるひは、小林について「女同士だとフツウ。なんだけど、一人でも男性がいると、すごい(態度が)変わる」と話していた。男性の前だと自然とサービスしてしまうのかもしれないし、そのリターンがあったから女子アナにまで上り詰めたのかもしれないが、男のチヤホヤほど無責任なものはない。男から愛されるのも、ほどほどが適量ということなのかもしれない。

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