【連載】“買い物狂い” の散財日記 第73回

メルカリの「売上金」は “現金化”すべし! 200円の振り込み手数料をケチってはいけないワケ

2020/12/20 19:00
千葉N子(ライター)
(C)千葉N子


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 引きこもりライター・千葉N子の行動範囲は半径2キロ。セブンイレブン、イオン、スターバックス……。大体この3店舗で私の日常は完結しています。

「ライターなんだから取材するのが仕事じゃないの?」と聞かれることもあるのですが、ノンノン。私のように引きこもりのライターは頭の中で思いついたことを文章にして仕事をしているのです。

 故に!!! ライター歴も5年を過ぎたというのに、私は名刺を持っていませんでした。そんな私に転機が訪れたのは、マイステディの「かっこいい名刺作ってあげるよ!」という一言。そうかあ、あたいも名刺のひとつやふたつ持っていたほうがいいよね~と思った私は、すぐさま「かっちょいい名刺入れを買わなくては」とフリマアプリを開きました。

 フリマアプリを小1時間ほどパトロールし、ビビッときたのは「クロコダイルの名刺入れ」。お値段1万2,000円也。まったくクロコダイルには詳しくなかったのですが、「クロコダイルで有名なヘンローン社という会社の商品」だとのこと。そして「定価9万8,000円」という説明文に私のハートは鷲摑みされました。いいわあ……こういう、たっかいものがお値打ちで売られていると、あたいはビビビッときちゃうのよ。

 しかし、その一方で、私はこのコラムの中で何度も何度も口をすっぱくして言ってきたことがあります。それは―――「めちゃくちゃ割引されているものほど、不用品率が高い」ということ。新品同様のものを捨て値価格で売るということはそれだけ出品者さんが「いらね!」と思って売っているということなのです。だからババを引く確率もめちゃんこ高いというわけ!

 今回、私がビビッときた名刺入れも、定価9万8,000円が1万2,000円になっている商品……。怪しい……怪しすぎるぞ!! 

 一度冷静になろうと私はメルカリを閉じ、次にラクマを見てみることに。すると、オーダーメイドの名刺入れというのを発見しました。こちらはエルメスのような高級ブランドで使われている本革を使用して、オーダーメイドで名刺入れを作ってくれるそうな。お値段8,000円也。キーケースなども売られており、お揃いの色の革で作ったら、統一感のある小物が持てそうです。

 うむむむむ……悩むわあ。オーダーメイドの名刺入れはカラーもデザインも自分で選べるから好みドンピシャのものが買えそう。でも、9万8,000円の9割引は魅力的だあ……。でもでも、やっぱりオーダーメイドのほうが若干気になるなあ……。

 そのときでした。私の目に「売上金」というものが映りました。メルカリには1万円の売上金が入ったままだったのです。同じフリマアプリでも、ラクマは1万円以上の売り上げ金は無料で振り込んでもらえるのですが、メルカリは有料。200円の手数料を取られます。そのため、200円の振込手数料をケチり、「ま、いつか買い物に使うでしょー」と思った私は振込申請をしていなかったのです。ということは……?

 ヤダ! 9万8,000円の名刺が2,000円で買えちゃうわ? 8,000円の名刺と2,000円の名刺なら断然2,000円よ~~~!!!! 実際は1万円のハンデがあるにもかかわらず、私は鼻息を荒くして1万2,000円のクロコダイルの名刺を購入しました。「あたくし、な~んてやりくり上手なんでしょう!!」なんて思いながら……。

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