【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

なか卯・富士そば・ゆで太郎、“朝そば”メニューランキング! プロが「コスパ&栄養バランス」を高評価した店舗は?

2020/11/27 21:00
川村郁子(管理栄養士)

ボリュームたっぷりの「ゆで太郎」は、食べすぎに注意!?

――最後に「ゆで太郎」の評価をお願いします。

川村 ゆで太郎は、ボリュームたっぷりのメニューが多いですね。「焼鯖ごはん」セット(380円)など、魚とそばのセットは珍しいので魅力的ですが、やはり炭水化物が多くて気になります。「納豆」セット(380円)も、納豆ごはん+そばという組み合わせなので、同様に炭水化物の量が増えそう。しかし、カロリーは649kcal(温)とそこまで高くないようなので、納豆ごはんだけでは物足りないという方には、いいセットかもしれません。

 一方、「カレー」セット(380円)は805kcal(温)なので、朝食にしてはちょっと食べすぎですね。とはいえ、380円でカレーもそばも食べられるのはうれしい! 心惹かれてしまうのもわかりますが、その日の運動量などを考えて、うまく調整してほしいです。

――それでは、3店舗の「朝そば」メニューにランキングをつけてください!

川村 全体的なバランスという意味では、富士そばが第1位です。卵、ネギ、わかめが基本セットになっており、1品でしっかりと栄養素を摂取できるのが魅力ですね。第2位は、同率でなか卯とゆで太郎。どちらもコスパは最高だと思うのですが、栄養バランスで考えると、富士そばよりは劣る印象です。もう少し、野菜か海藻がプラスされていれば、評価が上がりそうですね。とはいえ、朝からこの値段でこのボリュームの朝食が食べられるのは、すごい企業努力だと思います。

 そば自体、食物繊維やミネラル、ビタミンなどを補える優秀な食材。食べすぎた翌日はそばだけであっさり済ませることもできますし、運動量が多い日の朝は、トッピングやごはんをつけて“ガッツリ朝そば”もアリだでしょう。忙しい朝に手軽に食べられて、しかもリーズナブルな「朝そば」を、ぜひ有効活用してみてくださいね。
(文:佐藤真琴)

■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育

最終更新:2020/11/27 21:00
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