「元極妻」芳子姐さんのつぶやき93

山口組の「報復」より気になる、ヤクザの「逃走・出頭映像」――元極妻が考える尼崎銃撃事件

2020/11/22 16:00
待田芳子(作家)

警察署の入り口で手を消毒……出頭の一部始終が映像に

 さて、11月3日の銃撃事件では、1人目の実行犯は5日に出頭しましたが、2人目も11日に出頭しましたね。やはり司興業の傘下の関係者でした。出てこないかもと思っていたので、ちょっと意外でした。

 この時は、事前にマスコミに警察から情報が流れていたようで、出頭する姿がバッチリ撮影されて放映されています。

「タバコをふかしながらキャリーバッグを引く男。丁寧に手を消毒し、警察署に入ります……」
「(犯人は)今日午前11時頃、兵庫県警尼崎南署に出頭しました」
「調べに対し、加藤容疑者は容疑を認めているということです」

 報道を見て、いろいろ感慨深いものがありましたね。ヤクザが警察に出頭していく姿を、しかも除菌剤できちんと手を消毒するところまで一部始終を撮った映像をネットで見る時代が来るとは……。シュールな映画みたいです。入り口で体温を測って、高かったらどうなるんですかね(笑)。

 もっとも、事前に警察や検察がマスコミに捜査情報を流すのは珍しくないんですよ。ガサ入れ(家宅捜索)なんかはそうですね。「東京地検」と書かれた段ボール(当たり前だけど特注だそうです)をいかにも重そうに運ぶ地検職員とかの「絵」は、事前に聞いて現場に行かなければ撮れませんよ。しかも事前に証拠書類はあらかた押収しているから、カメラが捉える段ボール群はカラだったりするらしいです。

 最近は、ガサ入れをされた人たちが「カラだった」とか言うもんだから、少しは入っている……と聞きましたが、ホントですかね(笑)。

待田芳子(作家)

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2020/11/22 16:00
不穏な日々は続く……
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