常識人だと思われていたのに

キアヌ・リーブス、「非常識」とバッシング! 『マトリックス4』200人出席の“打ち上げパーティ参加”で物議

2020/11/16 17:10
堀川樹里(ライター)
ハリウッドイチいい人のキアヌが炎上!

 今年6月にドイツで撮影を再開した映画『マトリックス4』の出演者やスタッフが、撮影だと偽って打ち上げパーティを開催したとドイツの大手タブロイド紙が報道。主役のキアヌ・リーブス(56)も恋人と一緒に出席したと伝えられ、ネット上でバッシングの声が上がっている。

 独紙「ビルト」によると、打ち上げパーティは、ドイツのブランデンブルク州ポツダムに位置するスタジオで、今月11日に開催された。「アイスクリーム・チーム・イベント」というコードネームで呼ばれていたこのパーティには、キアヌと恋人のアレクサンドラ・グラント、映画の監督を務めたウォシャウスキー姉妹ら、出演者やスタッフが200人ほど出席。多くが「エキストラ」として入場したという。

 会場には複数のバーカウンター、寿司やデザートを振る舞うカウンターがあり、出席者はパイロテクニクスと呼ばれる花火演出や、ダンサーによるパフォーマンスを楽しんだとのこと。記念のタトゥーシールがお土産にもなっていたそうで、多くの出席者がDJの流す音楽に合わせてダンスフロアーで踊り、宴は夜通し続いたそうだ。

 同紙が掲載した写真を見ると、会場はすし詰め状態で、マスクをしていない人も何人か確認できる。

 出席者の一人は、同紙の取材に対して、「熱気ムンムンのパーティだったけど、全員が始まる前に新型コロナウイルスの簡易検査を受けていた」と説明。「監督からの指示はなく、(撮影用の)カチンコもなく、撮影をしている人もいなかった」と、撮影ではなくパーティだったと証言し、「出席者はマスクを着用するというルールだったが、パーティが進むにつれてマスクを外す人が増え、多くの人がノーマスクになっていた」とも語った。

 現在、ブランデンブルク州では、50人以上が集まるパーティは禁止されており、集まりを行う際には事前に登録手続きを行い、衛生面に関する書類も提出し、出席者のソーシャルディスタンス確保とマスク着用を徹底しなければならない。しかし、同紙がポツダム市の広報担当者に確認したところ、今回のパーティは事前届が出されていなかったという。

 パーティが開催されたスタジオの広報担当者は、米誌「Us ウィークリー」の取材に対して、「夏に撮影が行われた“お祝いのシーン”に関係する撮影を行っていた。衛生基準はきちんと守られていた」と説明。撮影最終日には「たくさんの参加者を起用したシーンを撮影した」と主張したが、ネット上では、「スタジオ広報は嘘をついている。そこまでして打ち上げパーティをしたいのか!」「撮影だったとしても、200人もいるんだから事前の登録は必要なんじゃないの?」「ドイツ人がレストランやバーに行けずに我慢しているのに!」「非常識!」だと非難する声が続出。「キアヌは常識ある人だと思っていたのに、がっかり」という声も上がっている。

 新型コロナウイルス感染の第2波に襲われているドイツでは、今月2日から1カ月にわたりレストランやバー、文化・スポーツ施設を閉鎖すると政府が決定。新規感染者数は連日1万5,000人、死者も100人を超える日が続いており、緊張感が高まっている。

 『マトリックス4』は、来年の12月に全米公開する予定。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2020/11/16 17:10
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