トランプは敗北宣言せず

「米大統領選」バイデン氏の勝利確実で、セレブがお祭り騒ぎ! レディー・ガガは「愛しかない」と感極まる

2020/11/09 18:05
堀川樹里(ライター)
おめでとうございます!

 現地時間11月7日、米主要メディアは「民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が、2020年米大統領選挙で勝利を確実にした」と報道。ジョギング中だった副大統領候補のカマラ・ハリス氏(56)が、スマホで「ジョー! 私たちやったわ! あなたが次期米大統領よ!」と電話している姿が全米に伝えられ、支持者たちは歓喜の声を上げた。

 民主党を支持してきたセレブたちも大喜びし、勝利を祝うメッセージや動画をSNSに次々と投稿。

 マライア・キャリーは、インスタグラムに星条旗を背景につないで手を上げるバイデン氏とハリス氏の写真を「喜びの世界」という言葉と共に投稿。2024年大統領選に再び立候補することを宣言しているカニエ・ウエストの妻キム・カーダシアンは今回、誰を支持するかは表明しなかったが、インスタグラムのストーリーにマライアと同じ写真を投稿し、勝利を歓迎した。

 ジェニファー・ローレンスは、「パジャマのまま外に飛び出し、ガッツポーズをしながら走りまくる」動画をTwitterに投稿。ジェニファー・ロペスはステージでお尻を振りながら踊る動画をインスタグラムに投稿し、祝福した。

 マイリー・サイラスは、「パーティ・イン・ザ・USA!」とツイートし、自身の同名曲が至る所で流され、人々が喜んでいる動画を次々と投稿。

 応援演説まで行った熱心な支持者のレディー・ガガは、インスタグラムで、「バイデンとハリス、そしてアメリカ国民の行動は、“人類が目撃した最も思いやりと勇気ある行動の一つ”」だと称賛し、「愛しかない」と感極まっていた。

 ジョン・レジェンドは、YGと故ニプシー・ハッスルが2016年にリリースした「FDT(Fuck Donald Trump)」を流しながらシャンパンを開けてお祝いする動画をTikTokに投稿。

 ジョンと走行中の車のサンルーフから身を乗り出し支持者たちと大はしゃぎしたクリッシー・テイゲンは、インスタグラムにハリスとのツーショット写真を投稿し「マダム副大統領!」と祝福。グウィネス・パルトローもハリスとのツーショットを投稿し、アメリカ初の女性副大統領誕生を祝った。

 “性格の悪い勘違い女性政治家が副大統領になった”ところから物語が始まる人気コメディ『Veep/ヴィープ』に主演したジュリア・ルイス=ドレイファスは、「マダム副大統領は架空のキャラだけじゃなくなった!」とツイート。ちなみに同作は、「大統領が任期途中で退任したため、棚ぼたで大統領に昇進した」というストーリー展開となっている。

 ほかにも、マドンナ、リース・ウィザースプーン、ビリー・アイリッシュ、セレーナ・ゴメス、リゾなど、数多くのセレブがSNSでバイデン氏とハリス氏を祝福した。

 選挙に不正があったと主張し続けている共和党のドナルド・トランプ大統領(74)は、敗北宣言は行わず、法廷で争うと宣言。少数派だがトランプ支持を公言するセレブたちは、バイデン氏の勝利に納得していないと声を上げている。

 SFテレビドラマ『アンドロメダ』に艦長役で主演していたケヴィン・ソルボは、「不法な投票は全て破棄しろ! そんな難しいことじゃないはずだぞ!」とツイート。

 10月にTwitter社が大統領選に影響を与えるとされる偽情報の拡散を防ぐため制限を強化し、開票不正をめぐるトランプ大統領の投稿に警告をつけているが、共和党支持者として知られる女優のカースティ・アレイは、同社に対して、「バイデンの勝利を認めない人たちのツイート全てを検閲している(警告をつけている)」と激怒。

 「トランプ大統領を推したことで、多くのハリウッドのスターから批判を受けた」ことに憤りをあらわにしている国民的コメディ『ハッピーデイズ』出演者のスコット・ベイオは、「民主党支持者は、白人のじいさんがどんな手を使って勝ったとかはまったく気にしないんだね。共和党は上院議員数も連邦最高裁判事の数でも民主党を上回っているから、これから真実は明らかになるだろう。ピース」とツイート。「(今)7,000万人もの共和党支持者が怒っているが、彼らによって破壊された州はゼロ」というメッセージを掲載し、逆だったら過激な抗議・暴動が起こっていただろう、共和党支持者こそが平和主義者なのだと主張した。

 新大統領の就任式は、来年の1月20日。それまで何が起こるかわからないが、ネット上はバイデン氏とハリス氏の勝利を祝う声が圧倒的に多く、当分お祭りムードが続きそうである。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2020/11/09 18:05
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