高橋ユキ【悪女の履歴書】

【宮城・婚活サイト殺人事件:前編】木嶋佳苗に続いた“セックスと金”の婚活オンナ……「結婚するつもりの男」と1000万円の援助金

2020/11/12 19:30
高橋ユキ(たかはし・ゆき)

世間を戦慄させた事件の犯人は女だった――。平凡に暮らす姿からは想像できない、ひとりの女による犯行。自己愛、欲望、嫉妬、劣等感――罪に飲み込まれた闇をあぶり出す。

写真ACより

【宮城 婚活サイト殺人事件】

 宮城県刈田郡蔵王町、蔵王連峰を望む高原のリゾートホテルMは、2012年10月も、例年と同じく繁忙期を迎えていた。この時期は紅葉が見頃で、各地から観光客が訪れるのだ。Mに入社して3年の従業員・山本は、同月21日から夜勤でシフトに入り、翌日22日の10時に退勤予定だったが、紅葉シーズンで混み合うフロントでのチェックアウト業務に追われ、11時を過ぎても仕事を続けていた。

 レジ締めにもようやく終わりが見えてきた正午前、フロントの電話が鳴った。

「救急車呼んで。ちょっと部屋に来て」

 女性スタッフを伴い部屋の前まで行くと、ドアの外に中年の男女が立っていた。宿泊客の連れで、隣の部屋に泊まっていたのだという。「すごいことになってるので、部屋を見てほしい」と、通報主である女が言う。スタッフを残し山本がひとり部屋に入ると、そこには異様な光景が広がっていた。

 窓の方を向き、寝室の床に座る初老の男性。壁には血が飛び散り、床には嘔吐物や排泄物が散乱している。山本が男性の顔をよく見ると、両目の上がボクサーのように腫れていた。山本は思った。「転んでけがをしたんじゃなく、誰かにやられたな」

 幸い、男性には意識があった。

「大丈夫ですか」

 こう問いかけると男性は朦朧とした様子ながらも「ああ、ああ」と答える。まもなく到着した救急車で、すぐに男性は病院に搬送、入院となったが、目のけがにより、視力を喪失していた。担当医師は「人為的外傷の可能性がある」と消防に伝えている。だが、瀕死の重傷を負った当の男性は、何者かをかばうように、こう言うのだった。

「酔っててソファから転落した。覚えていない」

 退院日の11月3日、男性を迎えに来たのは、ホテルMで部屋の前にいた、あの男女だった。そしてその日に男性は殺害されることになる。

木嶋佳苗劇場/神林広恵
少女期のエピソードも佳苗と似すぎて……

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