インタビュー

無印良品、ニトリ、ユニクロ「快眠グッズ」をプロがジャッジ! 本当に必要な“眠りのスイッチ”を伝授

2020/11/07 20:00
サイゾーウーマン編集部

ユニクロが「パジャマ着用」を推奨し始めた!?

ユニクロ公式サイトより

――「眠りのスイッチを入れるのが大事」とのことでしたが、香りや体温以外にも、スイッチになり得る要素はありますか?

神原 最近は新型コロナウイルスの影響もあって、家に帰ったら着ていた洋服をすぐに脱いで、部屋着に着替える人が多いのではないでしょうか。で、そのまま寝てしまう場合もあると思うんですが、眠りのスイッチを入れるためには、“パジャマ”に着替えたほうがいいです。

 以前、ワコールやグンゼなど、パジャマを作っているメーカーさんを取材したとき、その機能性について知りました。肌触りはもちろんのこと、パンツ部分のゴムが、普通のものより10%ほどゆるく作られているそうなんです。締めつけないだけでなく、寝返りがしやすいゆとりを持たせる意味もあるそうで、パジャマって“寝ることに特化した服”なんだな、と。寝る時に着るものを見直すのも、快眠のためにはいいことだと思います。

――考えてみると、パジャマって大体同じ形をしているような……実はあれが“快眠デザイン”だったんですね。

神原 そういうことです。冬だったら、“ネル”という素材を使ったパジャマがおすすめ。起毛した木綿のことなんですけど、すごく肌触りのいいものが多く、吸湿性も高い。冬でも気がつかない間に、コップ1杯分の寝汗をかくといわれているので、吸湿性は1年中大事です。反対に、ナイロンや化繊の生地は汗を吸い取りにくく、冷えにつながってしまいます。ゆとりのあるデザイン、吸湿性・肌触りのいい素材ということが、パジャマを選ぶときにはすごく大事なんですよね。

 そういえば、この前ひさしぶりにユニクロへ行ったら、パジャマのコーナーが充実していて、「あ、ちゃんと気づいているな」と思いました。「部屋着からパジャマに着替えろよ!」って、ユニクロがちゃんと言ってるわ~という(笑)。もしかしたら、今は在宅勤務されている方が多いから、1日中部屋着で過ごして、でもそのまま寝るわけにはいかないという理由で、パジャマの需要が高まっているのかもしれませんね。

――コロナ禍で起こった“いい変化”といえそうです。

神原 はい、すごくいいことだと思います。今までだったら、仕事から家に帰って、部屋着に着替えて、ご飯を食べて、お風呂に入って……といった感じで、だんだんとリラックスしていくと思うのですが、在宅勤務が続くと、なんとなくオンオフが切り替えにくい状態で、眠りにくい人が増えています。そういう環境だからこそ、パジャマに着替えるなどして、眠りのスイッチを意識してほしいですね。

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