インタビュー

ヤクザファンが語る「山口組ハロウィン」の興奮ポイント! 「禁止条例は滑稽」と嘆くワケ

2020/10/31 16:00
サイゾーウーマン編集部

山口組直参の組長に大興奮! ハロウィンは貴重な“現場”

 実際に山口組のハロウィンに足を運んだことがあるというX氏。そのイベント内容はどのようなものなのか。

「私が訪れた年は、午後4〜7時くらいの間に行われていました。やはりお子さんがメインのイベントなので、学校が終わってから、かつ遅くなりすぎない時間帯に設定しているのかなと思います。会場は、六代目山口組総本部の西側にある駐車場。ハロウィン当日はそこのシャッターが開かれ、入り口付近で、お菓子の詰め合わせが配られています。子どもが『トリックオアトリート!』と声をかけると、組員が『ハッピーハロウィン!』と言ってお菓子を渡す流れです。ハロウィンのバルーンなども飾られているので、そこで写真撮影をしている人も見かけましたね」

 イベントには、お母さんと子ども、また子どもだけで連れ立って訪れるケースも多いという。近隣住民は警戒している様子もなく、「普通に会場に入っていく」とX氏。なお、お父さんの姿を見かけることはほぼないといい、「10月31日が平日の場合もあり、仕事の都合で足を運びづらいのでしょう。もしくは男性のほうが組員を警戒するものなのかもしれません」と考察する。

「近くにある護国神社の手前の公園に、お菓子をもらった子どもたちが集まっているんですよ。品評会ではないですけれど、『今年はこんなのが入ってた!』と中身をチェックし合っている。子どもたちは『山口組のお菓子は豪華』と思っているみたいですね。実際にこの目で見て思うのは、近隣住民の方は、山口組のハロウィンを特別視していないということ。ネットでは『子どもを暴力団のイベントに参加させるなんて、親はどうかしている』といった指摘もありますが、皆さんおそらく、古くからある地域行事の一つとして捉えているのではないでしょうか」

 一方、ヤクザファンのX氏自身にとっては、憧れのヤクザと実際に交流できるとあって、さぞ興奮してしまうはず。しかし、X氏は「……実は私、イベント自体に参加したことはないんです」と述べ、そのファン心理を明かす。

「自分で言うのもなんですが、私はお行儀のいいヤクザファン(笑)。子どもがメインのイベントに、40代のおっさんが一人でズカズカ入っていくことはできません。あくまでその辺を散歩しているおっさんのていで、外からイベントを見ているだけなんです。ちなみに、会場となる駐車場の前には、兵庫県警の捜査員が立っていて、ピリピリした空気を放っています。私があまり変な動きをすると職務質問されてしまい、そうすると山口組にも、イベントに来たお母さんや子どもにも迷惑をかけますし、また取材に来たマスコミの邪魔にもなるはず。だから絶対に捜査員とは目を合わせません! ただ、実話誌でしか知らない、直参の組長を直に見られるので、顔や挙動には一切出さないものの、心の中で『あぁ! ◯◯組長や!!』と大興奮しています(笑)」

 加えてX氏は、実話誌等で見るヤクザは、基本的に険しい顔をしているものの、ハロウィンでは、柔和な表情で子どもたちにお菓子を渡しているといい、「そんな普段見られない一面に、ヤクザの人間らしさを感じてグッとくる」そうだ。

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