“無法地帯”だから許されること

オリラジ・中田敦彦、YouTubeチャンネル300万人突破も「危険」「チェック入れるべき」の声上がるワケ

2020/10/16 19:24
増田家こみみ(ライター)
オリラジ・中田敦彦、YouTubeチャンネル300万人突破も「危険」「チェック入れるべき」の声上がるワケの画像1
中田敦彦公式YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」より

 10月12日、オリエンタルラジオ・中田敦彦の公式YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」が、チャンネル登録者数300万人を突破。ネット上では祝福の声が上がるとともに、「このままでは危険」と警鐘を鳴らす人も少なくない。

「中田は2018年3月に『NKT official channel』というチャンネルを開設したものの、再生数が伸び悩んだため、翌19年4月にリニューアルを敢行。動画を全て削除し、チャンネル名を『中田敦彦のYouTube大学』にあらためて“教育系チャンネル”に転向したところ、見事に大ヒットしたんです。ネット上で『“勉強したい”という意識が高まる』『どの動画もわかりやすい』と注目されて視聴者が急増し、チャンネル開設から979日で登録者数300万人を突破。これは、嵐に次ぐ日本歴代2位の記録で、7人組の大人気YouTuber『フィッシャーズ』をも上回る、異例のスピードです」(芸能ライター)

 「中田敦彦のYouTube大学」は、中田が「政治・社会」「経済・ビジネス」といった分野で話題になった本や、「日本史・世界史」について“解説”する動画が中心。しかし、それらの中には「正確ではない」と指摘される情報もあり、たびたび物議を醸している。

「19年8月26日、中田は『【日韓関係①】〜関係悪化の裏には壮大な歴史が絡んでいる〜』と題した動画をアップし、日韓関係について解説していたのですが、コメント欄には『勉強不足』『無知すぎる』という指摘が噴出。というのも、中田は動画制作にあたって『池上彰が聞く 韓国のホンネ』(朝日新聞出版)を参考にしたそうですが、これ1冊の知識だけで“日本と韓国の歴史”という大きなテーマについて語っていたため、『偏った見方になっているのでは?』『一つの本を鵜呑みにして歴史を教えるのはよくない』『本1冊読んだだけで“先生”気取りとは……勘違いがすごい』などとツッコまれ、3万を超える“低評価”がつきました」(同)

 さらに、同年12月には、イスラム教に関する解説動画を専門家が厳しく批判して炎上騒ぎに。同年4月にアップした「イスラム教を分かりやすく解説してみた」という動画(現在は非公開)で、中田は「宗教には大きく分けて2種類ありまして、それが多神教と一神教」と解説していたが、イスラム思想研究者の飯山陽氏は、自身のTwitterで「それは宗教の一分類にすぎず、全宗教がそのどちらかに該当するわけではない」と訂正。ほかにも中田の発言に多数の指摘を入れ、「中田敦彦氏のイスラム教の解説は『不十分』なのではなくデマです」と断言している。

「あるテーマについて、“1冊の参考文献”をもとに解説するのが中田の基本的なスタイルですが、そもそもこのやり方に疑問を感じるネットユーザーは多いよう。『付け焼き刃で専門家のフリしながら話してるだけ』『“大学”とチャンネル名を称するなら、本の内容をしゃべるだけではなく、専門家の監修などチェックを入れるべき』『いい大人なら正しい情報と間違った情報を見分けられるが、YouTubeは子どもも見るわけだし、このままでは危険だと思う』といった指摘が相次いでいます。一方で、『真実なんて誰にもわからないし、興味を持ってもらうのが目的ならこれでいいのでは?』『専門家が真面目に話しててもつまらない』などと擁護する声もあり、中田のYouTubeチャンネルは常に賛否両論です」(同)

 中田のインタビューなどでは、自身の動画に「間違いがある」と自覚している旨の発言も。今後もし間違いがあれば、“300万人以上”が視聴することになるわけだが、その意識は中田にあるのだろうか……?

増田家こみみ(ライター)

増田家こみみ(ライター)

関東在住のフリーライター。広く浅く、時々沼に落ちるエンタメ好き。小学校では校内ニュースを集めた自作新聞を毎日発行。大人になった今は、酸いも甘いも噛み分けるホットな話題をお届けしたいと思います。

最終更新:2020/10/16 19:24
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