【連載】スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコの“教祖様”注意報

10万円の入場券、55万円のカラオケ大会……“金”が飛び交うスピリチュアルイベント「シンデレラ・プロジェクト」潜入レポ

2020/10/28 22:00
黒猫ドラネコ(ライター)

弱った心に入り込む、甘い言葉やラクに稼げそうな情報――。ネット上には、無責任な理論で集客しては人を食い物にするようなスピリチュアリスト、霊能者、民間資格カウンセラーなどがあふれています。彼らを信じ込んでしまえば、価値観や金銭感覚をゆがめられるのはあっという間。友人や家族を失ってからでは、もう遅い! 「スピリチュアルウォッチャー」黒猫ドラネコが、現代社会にのさばる怪しい“教祖様”を眼光鋭く分析します。

ステージに登場したhappy(撮影:黒猫ドラネコ)

 怪しいスピリチュアル界隈でその名を轟かせる、“スピ界の文化祭”的イベントこと「シンデレラ・プロジェクト」。自称スピリチュアリスト・happyが主宰し、今年の開催で3回目となりました。そんな今回は、10月6~7日の2日間、幕張メッセのイベントホールで盛大に開催。前回もお知らせした通り、このイベントに潜入してきましたので、現場の様子をお伝えしたいと思います。

【前編】小林麻耶も参加の一大スピリチュアルイベント「シンデレラ・プロジェクト」、幕張メッセで開催の危険度とは? 教祖様の正体に迫る

新型コロナ対策はバッチリだったけど……

 まずは、このご時世なので、新型コロナウイルスの感染対策は大丈夫だったのか気になりますよね。しかし、そこはさすがの幕張メッセ。多数のスタッフが会場前に配置され、イベント参加者にマスクの着用やソーシャルディスタンスを呼びかけるなどの対応をしていました。入場前には、千葉市が運用する「コロナ追跡サービス」への登録と、検温やアルコール消毒などが義務付けられており、新型コロナ対策は万全だったといえるでしょう。

 会場内に入ると、座席は隣のお客さんと2席分離されていて、アリーナ席の簡易椅子もきちんと距離が置かれていました。私の席は2階中央付近で、3階は出演者席という構成。ここまでしっかり幕張メッセ側の準備がされていたからこそ、イベント自体のずさんさが浮き彫りになります。

 特に、時間にルーズ。タイムスケジュールは常に遅れ、2日目は「リハーサルの都合」とかで30分以上も開演を待たされました。その結果、両日とも終了が1時間以上も押すことに。入場料がかかる大規模イベントで、こんな事態は個人的に初めてでした。ただ、ほかの観客は気にする様子もなく、文字通り“時間を忘れて”楽しんだ様子。アリーナ席で1枚2万5,000円~10万円という高額なチケット代を払っていたので、「楽しまなきゃ損」と思っていたのかもしれませんが……。

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