【連載】“買い物狂い” の散財日記 第52回

ついに借金300万円超え! 買い物狂いが婚活アプリで出会ったカレから言われた“キツ~い一言”とは

2020/10/07 21:00
千葉N子(ライター)
【星作業中】買い物コラム52回の画像1
(C)千葉N子


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 最近、私は200万円のカードをついに限度額いっぱいまで使い倒し、2枚目のカードを使用しました。20万円のバングルを買うたん。〆て、我が借金320万円也。

 その頃から、私は毎日原因不明の体調不良に襲われながら仕事をするようになりました。月60万円くらい稼がないと借金が減らないので、週7日働く生活……。

「はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」

 嗚呼、石川啄木さん、あんたの気持ちがあたしにゃわかるよ。起きていると、借金のことを考えて憂鬱になるので、どんどん起きる時間が遅くなり、仕事を始めるのは夜7時からになり、夜型生活へ突入。でね、私、思ったんですよ。この状況ってもしかして、逃亡している犯罪者の心理状況に似ているのかな、って……。

 なんかこう、常に追われている感覚。なにもしていないと、「働かなきゃ」「ちょっとでも金を返さなきゃ」と思って自分に追い込まれ続けるのです。近くにはこの散財を打ち明けられる人もおらず、ストレスが溜まりまくり、ちょっと限度額が回復するとまた買ってしまう……。

 そんな買い物狂いの私に、ふいに訪れたラブロマンス。最近、気になる人ができました(出会いは婚活アプリ)。私は彼と通話するようになり、お互いのことを話し始めました。

 そのとき――。私の心は「この人にすべてぶちまけてしまいたい!」という欲望に駆られました。自白してしまいたい。私の散財っぷりをあけすけに語り、できることなら「でもお金返せてるならいいじゃない!」「もっと経済回しちゃいなYO!」と勇気づけてほしい。「その買い物がなかったら仕事頑張れてないんじゃない? 芸の肥やしってやつでしょ! そんなに気に病むことないよ!」って言ってほしい。「そんな散財するキミも嫌いじゃないよ」と言って、このボロボロの体を抱きしめてほしい……ってね。

 その夜。私と彼は電話しながら、お互いの近況について話していました。私は遠回しに、遠回しに自分の話をはじめました。

「私ね、凝り性なの」
「お金はツールだと思っていて、稼げばいいと思ってる。だから、お金が原因で好きなことを諦めたくない。欲しいと思ったものは手に入れたい」

 このへんから、話の内容が怪しくなっていくのですが、彼はウンウンと私の話を聞き、「妥協して手に入れたものって愛着がわかないもんね。価格と価値を天秤にかけて、こっちのほうが良いって納得できたんならいいんだろうけど」と精いっぱいの同調をしてくれました。私は喉から出かかった言葉を飲み込みました。

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