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水嶋ヒロ、押切もえ、キングコング・西野亮廣……作家デビューするも賛否を集めた芸能人

2020/10/04 12:00
サイゾーウーマン編集部
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水嶋ヒロです

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 お笑いコンビ・Aマッソの加納愛子が11月18日にエッセイ集『イルカも泳ぐわい。』(筑摩書房)を発売すると発表。ネット上で話題となっている。

 加納にとって初のエッセイ集となる今作は、筑摩書房が運営する読み物サイト「webちくま」で連載中のコラム「何言うてんねん」からの抜粋のほか、初挑戦となる短編小説「帰路酒」などの書き下ろしを加えて書籍化。Aマッソといえば、コアなファンが多いコンビとしても知られており、ネット上では「加納の文章はかなり面白いから楽しみ」「絶対買う!」といった声が上がっている。

「一方で、昨年9月に行ったライブの中で、プロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手に対し、差別的な発言をしたことで炎上した経歴があるため、その先入観から『こういう人が本を出してもいいの?』『どうせロクな内容じゃないと思う』といった批判もある状態です」(芸能ライター)

 発売前から物議を醸している加納だが、作家デビュー後にネット上を騒がせた芸能人も少なくない。

「2010年9月に当時所属していた芸能事務所の研音を退社した後、同10月に“齋藤智裕”名義で作家デビューした、元俳優の水嶋ヒロが挙げられます。水嶋は、芸名や肩書を伏せた状態で『第5回ポプラ社小説大賞』に応募し、処女作で大賞を受賞。『KAGEROU』(ポプラ社)で作家デビューを果たしましたが、翌11年1月発売の週刊誌『週刊ポスト』(小学館)は、『本人側からポプラ社に売り込みがあった「出来レース」』などと報じたんです。後日、ポプラ社は公式サイト上でこの報道を否定していますが、ハッキリと疑惑が晴れたとは言い難いでしょう」(同)

 本の内容そのものにも批判が続出し、レビューサイトには「“薄っぺらい”の一言に尽きる」「小学生の作文レベル」といった辛辣な意見のほか、「ハエ叩きに丁度いい」「脂取り紙に使える」といった皮肉コメントが多く寄せられることに。なお、『ポプラ社小説大賞』は水島の授賞を最後に10年で終了。翌年からは『ポプラ社小説新人賞』に名称が変更されている。

 こうした文学賞をめぐって問題となった芸能人としては、モデル・押切もえも挙げられる。彼女は13年に『浅き夢見し』(小学館)という作品で小説デビューし、2作目となる『永遠とは違う一日』(新潮社)を16年に刊行。同作が『第29回山本周五郎賞』にノミネートされ、次点で受賞を逃したことで話題となった。一方、この回の受賞者となった小説家・湊かなえ氏は、「文芸の外の人が2作目なのに上手にかけているという、イロモノ扱いのままで審査された作品と僅差だった。そのような結果が原動力になるという小説家がいるでしょうか」などと、押切の名前こそ出さなかったものの批判的なコメントを出し、ネガティブな意味でも注目を集める事態となった。

「自身が脚本と監督を務めた、完全分業制の絵本作品『えんとつ町のプぺル』(幻冬舎)で16年に絵本作家としてデビューした、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣も、同作に関して物議を醸すこととなりました。40万部突破の大ヒットとなったものの、発売翌年の17年1月、自身のブログでこの本を“無料公開”したところ、ネット上で『本に関わったクリエイターをバカにしている』『ほかの作家に迷惑がかかることを考えろ!』といった批判が続出し、炎上状態に。ほかの絵本作家からも無料公開の中止を求める声が上がるなど、大きな騒動となりました」(同)

 15年に中編小説『火花』(文藝春秋)を発表し、『第153回芥川龍之介賞』に輝いた、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹や、お笑い芸人・劇団ひとりが06年に出版した小説『陰日向に咲く』(幻冬舎)が100万部以上の売り上げを記録するなど、大成功するケースも稀にある。とはいえ、「芸能人だからうまくいく」という甘い世界ではないのは確かだろう。

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最終更新:2020/10/04 12:00
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