また世間から嫌われそうなことを

「Netflixと制作契約」のヘンリー王子とメーガン妃、「金もうけのときだけメディア利用」と批判の嵐

2020/09/04 17:36
堀川樹里(ライター)
まさかのハリウッド進出!?

 昨年10月、個人的な手紙を不法に入手・掲載したとして、英大手タブロイド紙「メール・オン・サンデー」を提訴した、ヘンリー王子(35)とメーガン妃(39)。

 今年7月には、この裁判でメーガン妃が「英国王室は、マスコミのいじめや偽りの報道から自分を守ってくれなかった」と主張していることが判明。ヘンリー王子はそんなメーガン妃を守るため、3月末で英国王室を離脱する決意をし、4月に英大手4大タブロイド紙「デイリーメール」「サン」「ミラー」「エクスプレス」に対して、「報道姿勢に同意できない」ため「今後、事実確認を求められても応じない。質問も受けないし、一切関わりを持たない」と一方的に絶縁宣言をした。

 ヘンリー王子が、英国王室になじめないメーガン妃のために、また妻子のプライバシーを守るために必死になっているのは誰の目から見ても明らかで、ネット上では「言いなりになりすぎだけど、理想のパートナー」「ハリウッドのテレビ女優のために王室を捨てるだなんて、心打たれる」と感動する声が上がったものだった。

 しかし、メーガン妃をフォローするためにヘンリー王子が偽名を使い、インスタグラムのアカウントを作ったこと、出産前に胎児の性別を知っていたり、名前はアーチボルトにしようかと一瞬考えたことなど、あれやこれやプライベートを暴露された話題の本『Finding Freedom』に関しては2人ともスルー。

 著者である王室ライターたちは「インタビューなどの執筆協力は受けていない」と明言したものの、2人が抗議しないということは「暗黙の了解なのだろう」「自分たちの都合のいいように書かせたに違いない」などとささやかれている。

 そんなヘンリー王子とメーガン妃が、2億人近い会員数を誇る動画配信サービス世界最大手のNetflixと制作契約したことを発表。「『プライバシーの尊重!』と神経をとがらせるくせに、ハリウッド進出?」と、しらける声が続出しているのだ。

 9月2日、ヘンリー王子とメーガン妃は、米「ニューヨーク・タイムズ」電子版を通してNetflixと制作契約をしたことを明かし、また「情報だけではなく、人々に希望を与えるコンテンツを制作する」「新米の親として、人々にインスピレーションを与える家族向けの番組制作を重要視している」と抱負を語り、「(Netflixなら、世界中の人々に)行動を促すインパクトのあるコンテンツをシェアする手助けをしてくれるだろう」と熱弁した。

 米「TMZ」によると契約は複数年にわたるもので、映画、ドキュメンタリー番組、子ども向け番組などを手掛けるとのこと。これらを制作する2人のプロダクションは、さぞかし高額の報酬を受け取るだろうと推測している。

 ヘンリー王子とメーガン妃は、基本的にプロデューサーとして制作に参加するが、ドキュメンタリーでは出演することもあるだろうとも報道。Netflixで、先月末に配信開始されたドキュメンタリー番組『ライジング・フェニックス:パラリンピックと人間の可能性』にはヘンリー王子が登場するが、今後、頻繁に王子の顔を見ることとなりそうだ。

 メーガン妃に女優業復帰の意向はないそうだが、4月からディズニーのストリーミングサービス「Disney+」で配信されているドキュメンタリー番組『Elephant』のナレーションを担当していることから、今後もナレーターとして出演する可能性は大いにあると伝えられている。

 この発表を米メディアは一斉に「ハリウッド進出!」と書き立てたが、ネット上では違和感を抱く人が続出。というのも、この2人、コロナ禍の中、移住したカリフォルニア州ロサンゼルスの邸宅の庭で、息子アーチーと遊んでいるところを「ヘリコプターやドローンを使い、盗撮された」として、複数のパパラッチに対して訴訟を起こしたばかり。アメリカでも「プライバシー侵害!」と大騒ぎしているのに、「『Finding Freedom』のように自分たちに都合の良いときだけ、金もうけのときだけメディアを利用しようとするのか」といった声が、ネット上では多く上がっている。

 ヘンリー王子とメーガン妃は、8月に入り、カリフォルニア州の高級住宅街サンタバーバラにある敷地1,672平方メートルの大豪邸を、1,465万ドル(約15億5,000万円)で購入。屋敷までの間に複数のゲートが設置され、彼らが望む“プライバシーの確保”は万全だと伝えられる一方、「購入資金や屋敷の維持費、外出時のセキュリティー費用、生活費はどこから出るんだ?」「まさかアメリカ人の税金が使われるわけじゃないだろうな!」などとネット上を騒然とさせた。

 今回、Netflixがどれほどの契約金を2人に支払ったのかは明かされていないが、かなりの額だとみられており、「今後の生活費のために契約したのだろう」「この契約金があったから、豪邸も購入できたのでは」と納得する声も上がっている。

 サンタバーバラで新生活を送るヘンリー王子やメーガン妃の姿をカメラに収めようと、周囲のショッピングモールにはパパラッチが待機。2人を一目見ようと、観光客まで押し寄せているそうで、近隣住民たちは「迷惑しまくっている」とも報道されている。2人も迷惑しているものと思われるが、ネット上では「自分たちの人気にニンマリしているんじゃない? まだまだ稼げるって」と意地悪な意見も出ている。

 一体、2人はNetflixでどのような番組を制作するのか? ヒット作を生み出すことはできるのか? 賞を受賞することもあるのだろうか? 今後の2人の活躍を、生ぬるく見守っていきたい。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2024/02/13 12:39
ヘンリー王子とメーガン妃 英国王室 家族の真実
制作したけどヒットしなかった時が一番きついわ〜
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