営業再開から2カ月

東京ディズニーランド&シー再開2カ月、人気Dオタブロガーに聞く「今こその楽しみ方」と「問題点」

2020/09/08 11:30
みっこ(ライター)
東京ディズニーランド&シー再開2カ月、人気Dオタブロガーに聞く「今こその楽しみ方」と「問題点」の画像1
(C)みっこ

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2月29日から約4カ月の休園を経て、7月に営業を再開した東京ディズニーランド&シー。再開当初、両施設を運営するオリエンタルランドは、あらかじめオンライン予約・購入サイトで日付指定券を購入した人のみパークの入園を可能とし、一方で、1年間に何度でも入園することができる「年間パスポート」は使用できないとしたことも影響し、チケット入手は激戦を極めたという。

 なお、年パス所持者に対しては、2月の休園時に有効期限延長や返金対応を行うことをアナウンスしていたものの、詳細が明かされないまま入園チケットの販売が開始されたため、ネット上では不満の声が続出していた。

 それから2カ月がたった今、入園システムが変更され、パーク内の様子も変わってきているというが、ディズニーファンはそれをどう見ているのか。年間パスポートで東京ディズニーリゾート(以下、TDR)に足繁く通い、細かなディズニー雑学などを紹介するブログ「TDRな生活(-_-).。oOO」を15年間執筆し続けている人気ブロガー・みっこさんに話を伺った。

(※パークの状況は、8月末のものです)

「年間パスポート」所持者への対応をめぐり、ディズニーファンが対立

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――年間パスポート所持者へのオリエンタルランドの対応には、ネット上で賛否がありましたが、みっこさんはどのようにお考えでしょうか?

みっこさん(以下、みっこ) 現在両パークでは、新型コロナの感染防止対策としてショーやパレードを中止しており、運行を休止しているアトラクションや休業しているショップ、レストランもあります。肯定的に捉えるとすれば、有効期限延長や返金対応は、「通常通りの営業とは言い難い状況下で年パスの有効期間を消化させてしまっては申し訳ない」というオリエンタルランド側の気持ちの表れとも言えるでしょう。

 ただ、休園していた4カ月もの間、詳しい説明が一切なかったため「ないがしろにされている」と感じる人は多かったと思います。ランドとシーの両方に入園できる共通パスの所持者は、10万円近くを前払いして、いつでも入園できる権利を得ているにもかかわらず、営業再開後は、新たにチケットを購入しなければ入園ができないわけですから。しかも、そんな中で一度売り切れたチケットが追加販売されることもあり、「入れる枠がまだあるのなら、年パス所持者も入れてくれればいいのに」などと、私の周りのDオタ(ディズニーオタクの略)からも否定的な声が上がっていました。中には消費者生活センターに相談した人もいるようです。

――有効期限の延長や返金の方法については、いまだ発表がないため、不安に感じている方も多いでしょうね。

みっこ 年パス所持者がそういった不安や不満を抱え、嘆いていることに対して、年パスを持っていない人たちから「なぜ、年パス所持者は『自分たちを優遇しろ』と要求するのか」と反発の声が上がり、ネット上でファン同士が対立するようになりました。年パス所持者はそれが億劫になってしまい、不遇を主張することをやめる人が多かった印象です。

 そんな年パス所持者の思いがようやく届いたのか、オリエンタルランドは8月から、年パス所持者限定の入園枠を設け、抽選を実施するようになりました。1カ月に一度、各日午後2時から入園できるチケットを最大5日分まで申し込みできるというもので、当選した場合は無料で入園可能となります。とはいえ、それまでパークに足繁く通っていた人からすると物足りませんが……。

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