「抗体検査キット」レビュー

抗体検査キットを「超不器用」が使ったら……「もう二度とやりたくない」と思った3つの壁

2020/08/30 16:00
サイゾーウーマン編集部

 いまだ収束の兆しを見せない新型コロナウイルス。ここ最近、ネット上には、「抗体検査キット」通販サイトが乱立し、人気を博しているようだ。抗体は一般的に、体内にウイルスが侵入した際、体を守るために作られる物質として知られ、感染後、ある程度の日数がたたないとできないものと認識されているが、現在「感染初期にも対応」という触れ込みのキットが数多く販売されており、サイゾーウーマンではその“本当のところ”を近藤しんたろうクリニック院長の近藤慎太郎氏に解説いただいた。

 今回は、実際に「抗体検査キット」をネット通販で購入し、一連の検査の流れをレビューする。筆者は「ちょうちょ結びがうまくできない」レベルの不器用さなのだが、自分で行う「抗体検査」もやっぱり悪戦苦闘。抗体検査を受けようかと考えている人の参考になれば幸いだ。

「COVID-19IgM/IgG 抗体検査キット」6,600円(税込)

(左上)「COVID-19IgM/IgG 抗体試験紙」(右上)「スポイト」(左下)「アルコールコットン」(中央下)「ランセット(採血針)」(右下)「検体希釈管」(C)サイゾーウーマン編集部

 筆者が購入した「抗体検査キット」の正式名称は、「COVID-19IgM/IgG 抗体検査キット」。イムノクロマト法とあり、これは厚生労働省の公式サイトにある「新型コロナウイルス感染症に関する検査について」というページによると、「迅速簡易検出法」を意味するという。キットの内容物は5点で「COVID-19IgM/IgG 抗体試験紙」「スポイト」「アルコールコットン」「ランセット(採血針)」「検体希釈管」。購入価格は税込6,600円で、送料別だった。

 説明書によると、25μL(マイクロリットル)の全血か末梢血、または10μLの血漿か漿液を検体希釈液に加え、しっかりと混ぜ合わせ、抗体試験紙の検体パット部に5滴垂らして室温で10分ほど放置すれば、IgM抗体(比較的感染初期に作られる抗体)とIgG抗体(感染後数週間で作られる抗体)の有無がわかるそうだ。

しっかり揉み込まない指先がピンク色にならなかった(C)サイゾーウーマン編集部
大判で使いやすかったアルコールコットン(C)サイゾーウーマン編集部

 早速、説明書にしたがって、検査をスタート。まずは自ら採血を行う。左手薬指の腹の部分をマッサージし、皮下組織を自然に充血させるとあり、うっすらとピンク色になるまでグイグイと指を揉み込んでいく。続いて、付属のアルコールコットンを開封し、採血部分を拭いて、自然乾燥させる。これで採血の準備は完了である。

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