スリも14歳になったけど……

トム・クルーズ、新興宗教「サイエントロジー」に娘を入信させる!? 「母親から引き離すため」壮大な作戦を計画中?

2020/08/14 17:29
堀川樹里(ライター)
娘スリをベタベタに甘やかしていた時代

 物心ついた頃からハイヒールを履き、パーティに行くような大人っぽいドレスを着て外出するなど、キッズセレブの“オシャレ番長”と報じられてきたスリ・クルーズ。加えて、6歳になっても移動手段は父親トム・クルーズに抱っこと、甘やかされた幼児期を過ごした。

 トムは、信仰する新興宗教サイエントロジーの「子どもは小さな大人」という定義に従って娘の意思を尊重していたようで、ネット上では「超わがままに育ちそう」「末恐ろしい」と否定的に見られていた。

 このサイエントロジー流の育児に嫌気が差したのか、スリの母ケイティ・ホームズは2012年6月、突然トムに離婚を突きつけた。バツ3となるトムは、初の実子であるスリを溺愛していたため、相当もめるとみられたが、1カ月後にはあっさりと離婚が成立。

 離婚後、ケイティはスリを「小さな大人」ではなく「子ども」として育てるように。年間授業料5万6,000ドル(約600万円)のニューヨークの私立学校に入学させ、ほかの子どもたちと触れ合いながら成長中だと伝えられている。

 トムは離婚後しばらく、撮影のため滞在していたロンドンまでプライベートジェットでスリを呼び寄せたり、フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドに連れて行ってシンデレラ城に宿泊させたりと、甘やかし放題にしていた。しかし、13年以降、スリとの面会を中止。サイエントロジーは、教団から離れていったケイティを「抑圧的な人物」(周囲の人を抑圧する人物)と見なしてトムに接触を禁じたため、彼女が養育しているスリにも会えなくなったようだとウワサされた。

 もう7年もスリとのパパラッチ写真を撮られていないトムだが、このたび「スリが大人になった時に、サイエントロジーに入信させる計画を立てている」と報じられたのだ。

 この可能性を示唆したのは、13年にサイエントロジーを脱退し、自伝書『Troublemaker: Surviving Hollywood and Scientology』やドキュメンタリーシリーズ『Leah Remini: Scientology and the Aftermath』などで教団の“悪事”を暴露している女優のリア・レミニ。

 現地時間8月12日に公開された米ニューヨーク・ポスト紙の最新インタビューの中で、リアは「サイエントロジーはケイティのことを『抑圧的な人物』と見なしている。なので、トムはケイティを敵だと感じ、スリとも接触できなくなっている」と説明。そして、「トムはスリが大人になるのを待って、サイエントロジーへと誘惑し、母親から引き離すための壮大な計画を立てていると確信している」と言い放ったのだ。

 9歳の時に母と共に入信し、何の疑問もなくサイエントロジーを信仰していたリアは、06年11月にイタリアの古城で行われたトムとケイティの結婚式にも参列。その時に「(同年の4月に誕生した)スリが泣いても誰も抱っこせず、床に放置していた」ことや、移動の車の中で一緒になったイザベラとコナー(トムと2番目の妻ニコール・キッドマンが迎えた2人の養子で、敬虔なサイエントロジー信者)が「ニコールのことを『抑圧的な人物』だから会いたくないと言っていた」ことなども暴露している。

 リアは今回のインタビューで、ケイティについて、「(トムと結婚して)サイエントロジーにいた頃の彼女は、完全にトムに洗脳されているように見えた。だから彼女が離婚を申請したときは、とても驚いた」「でもだんだん、なぜ彼女がそうしたのか理解できるようになった」とコメント。「有毒で危険な世界(サイエントロジー)から娘を守るために離婚に踏み切った彼女のことを誇りに思う」と褒めたたえた。

 ケイティは今年3月に発売された米誌「InStyle」で、トムとの離婚当時を「本当に大変だった」と回想。「世間からすごく注目され、私は幼い娘を抱えていて……。スリと外出するたびに、非日常的な経験をした」という。そんな中で、たくさんのニューヨーカーたちに優しくしてもらい、シングルマザーとして助けられたと感謝。

 スリについては、「強い子で、何事も自分で選択し、うまくできるようになるまで努力してあきらめない。できるようになったら、次のことに挑戦する。集中力があり、努力家だわ」と褒め、ネット上で「トムそっくりな性格だ」と話題になったものだった。

 スリは現在14歳。あと4年弱で18歳となり、アメリカの多くの州では成人として扱われ、彼女に対する親権や養育権がなくなる。トムは本当にスリが18歳になるのを待ち、サイエントロジーに入信させようとしているのか? 今後の動向が気になるところだ。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2020/08/14 17:29
ハリウッド・スターはなぜこの宗教にはまるのか / 亜紀書房  著 ジョン・スウィーニー / 出版社 亜紀書房   著者  ジョン・ス
引きずり込むんじゃなくて、本人の意思を優先させてあげてよね
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