精神科医が教える、リモートワーク中に一瞬でできる心のほぐし方5選! コロナ禍のプチ鬱を撃退するには?

2020/08/15 16:00
鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)
1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ』(双葉社)

 新型コロナウイルスの収束が見えない中、ここ数カ月、リモートワークを続けている人は少なくないだろう。特に一人暮らしの場合、孤独感に苛まれたり、将来が不安になり、心身共に“どんより”してしまうケースは珍しくない。ちょっとでもそのモヤモヤが晴れるにはどうしたらいいのか……。

 今回、7月に『1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ』(双葉社)を上梓した精神科医・鹿目将至氏に、リモートワーク中のデスクの前ですぐにできる、コロナ禍の“モヤモヤ”撃退法を5つ紹介してもらった。

1.鼻歌でLet’s sing a song

 オフライン作業中にBGMを流している人も多いことでしょう。“ながら聴き”は集中力を高め、作業効率を上げると言われています。このほかにも、音楽は自然と耳から心に届く「聴く抗うつ薬」の役割がありますから、おこもり生活には本当にいい相棒になるんです。でも、そこに電源がない、スマホもない、やる気もないって時には、ぜひ「鼻歌」を試してみてください。

 鼻歌は、まず、口呼吸の予防になります。口呼吸は睡眠時無呼吸症候群や歯周病、虫歯、口臭の原因にもなりますし、風邪やアレルギーも呼び込みやすくするので、できれば改善したいもの。口呼吸対策に呼吸器内科医が鼻歌を推すこともあるくらいなんですよ。

 また、鼻歌には呼吸を整え、心を落ち着かせる効果があります。これにプラスして、肺を膨らませる重要な筋肉である横隔膜を鍛えるので、肺年齢を若返らせる効能も期待できます。要は自然と腹式呼吸になるってことです。もちろん、鼻歌には、“ながら聴き”同様、集中力を上げる効果もあるとされるので、作業もサクサク進むはず。「♪ふふふ~ん」と鼻歌を歌って、孤独も病気も上手にかわして、楽しく健康になりましょう。

2.膝をよしよし、自分をよしよし

 生きていると、“嫌なこと”が舞い込むことってありますよね。自分に落ち度があるならばまだしも、他人のストレスのはけ口にされるなど、「なんで自分がこんな目に!?」という事態に直面し、全てが嫌になることもあると思います。そんな時こそ、やってみてほしいのが「膝をよしよし」。

 やり方は簡単。椅子に座ったまま、膝頭を手のひらで包み込み、そのまま10秒ほど、ゆっくり撫でる。「よしよし、いい子だ、いい子だ」って感じで、やってみてください。

 そして、膝のあたりが“じんわり”とあったかくなってきたら、そのまま、心臓の方に向かってふくらはぎをやさしく撫で上げてみる。なんか気持ちいいなぁという心地良さが沸き上がってきたら、幸せホルモンである「オキシトシン」が出ているということ。

 このように自分の体に優しく触れることは、別名「スージングタッチ」と呼ばれるセルフケアの一つですが、疲れて、心がささくれだった時こそ効きますよ!

1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ
猫のように生きられたら
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