オンナ万引きGメン日誌

「エコバッグ万引き」女の厚かましすぎる犯行! スーパーのポリ袋も丸ごと盗み「レジ袋として使おうと思って」!?

2020/08/08 16:00
澄江(保安員)

女は薄汚れた折り畳み財布から1万円を取り出し!?

「こんにちは、お店の者です。そのバッグの中、全部お支払いいただかないと……」
「いえ、違うんです。いま、財布を取りに出ただけで……」

 女の手元を見れば、手垢で薄汚れた薄いピンクの折り畳み財布が、しっかりと握られています。

「お財布は、手にお持ちのようですけど、どちらまで取りに行かれるんでしょうか?」
「あ、いえ、そうじゃなくて、銀行に行こうかと……」

 しどろもどろになった女の袖口を掴んで、否認するなら警察を呼ぶと伝えると、途端に狼狽した女は財布から1万円札を取り出して押し付けてきました。

「お釣りはいらないので、これで許してください! 次はないって、こないだ言われたばかりなんです!」
「ええっつ? ちょっと前にも捕まったってことですか?」
「はい! だから本当に困るんです。これで許してください!」

 虚実が交錯する話にウンザリさせられながらも、お支払いと謝罪は店長にしてくれるよう進言します。爪先を立てて、歩きたがらない女の背中を強めに押して事務所に連行して、お決まりのパイプ椅子に座らせて盗んだ商品を出させると、計11点、合計2,600円ほどの商品が出てきました。身分を確認させてもらえば、小さな会社の事務員だという彼女は42歳で、この店の近くに家族4人(父母弟)で暮らしているとのこと。店長に報告するため、被害にはならないレタスの外葉やポリ袋、醤油、わさび、牛脂なども出していただくと、その量に驚かれた店長が顔色を変えて言いました。

「これは、ひどいな。何も買ってないみたいだし、何しに来たの?」
「ごめんなさい! もうしませんし、二度と来ませんから、これで許してください」
「ポリ袋は、何に使うの? こんなにたくさん、使い道ないでしょ? これだって、安くないんだよ。お店はね、あんたと違って、全部お金払って仕入れているの。わかる?」
「ごめんなさい、レジ袋の代わりに使おうと思っていました。これで許してください! お釣りは要りませんから!」

 その場に土下座をして、両手で1万円札を献上する女を一瞥した店長は、すぐに警察を呼びました。臨場した警察官が、まもなくして女の犯歴照会をかけると、直近に扱いがあったことが判明。俳優の中野英雄さんに似た顔馴染みの班長が、その結果を幹部室に電話で知らせて、女の扱いをどうするか相談しています。

「今日は、3階になっちゃいますけど、お付き合いいただけますよね?」

 ここの警察署の3階は、刑事課。すなわち、女が逮捕されることを意味しており、警察署に同行することを求められます。相当な時間がかかりますが、お店が被害届を出される以上は、警察に協力しないわけにいきません。

「はい、大丈夫です。それも仕事ですので」
「では、実況見分からお願いします」

エコバッグ K90214255
丸ごと盗むってその神経が怖い!
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