[女性誌速攻レビュー]「an・an」2020年8月19日号

「an・an」SEX特集、山田涼介に「童貞疑惑」浮上!? 「いいセックスとは?」の回答に見た、プロアイドルの矜持

2020/08/06 17:12
島本有紀子(ライター)
「an・an」2020/08/19号(マガジンハウス)

 夏恒例、「an・an」(マガジンハウス)のSEX特集号が2020年も発売になりました。今回はHey!Say!JUMPの山田涼介がセミヌードで表紙を飾っています。これまでも同特集では、たびたびジャニーズ勢がセミヌードで登場し話題になってきましたが、童顔かつ、さわやかなイメージの山田が抜てきされたということで、いつになくファンの間でのざわめきは大きい様子。巻頭インタビューでSEX観が語られるのも恒例ですが一体、山田は何を語るのか――。

 また、これまでも時代の流れを反映してきた同誌のSEX特集。新型コロナウイルスが収束の気配を見せない今年は、冒頭で「この時代の、安心感を与えてくれる幸せなセックスのカタチ」に触れています。そんな時代のセックス特集の中身を見ていきましょう。

<トピックス>
◎山田涼介 身を焦がす愛。
◎悦びに満ちたセックス、6人の告白。
◎古今東西SEXカルチャー案内。

山田涼介、SEX特集で「知念侑李」「母」を語る

 表紙と巻頭特集でヌードを披露している山田涼介。このためにストイックに体を鍛え、10日前から食事と水分を制限。当日は水を一切飲まずに撮影に臨んだそう。シャワーシーンや半裸女性モデルとのラブシーンなどでは、割れた腹筋やだいぶたくましい腕や胸板を見せつけ、その童顔とのギャップに驚かされます。ちなみに硬そうなお尻の割れ目も堂々と披露しており、「彫刻のような美しさ」とは、こういうときに使う言葉か! と思わされつつ、昨年の同特集で脱いだ田中圭に感じた“生々しいエロさ”はありません。

 山田の裸が訴えてくるもの、それは「プロのアイドル」感でした。存在感のないワキ毛、薄いスネ毛、ベッドで女性モデルに覆いかぶさっているのにほぼ垂れない重力に反する前髪、神聖な何かに見えるお尻の割れ目、そこかしこに“THEアイドル”なプロ意識がほとばしります。初めての夜、こんだけ体を仕上げて来られたら、その気合にちょっと引く相手も多かろう……と思いながら、アイドルとしての“ファンタジーな美”を山田は体現したのかも、とも感じました。

 セックス観を語るインタビューでも、それは変わらず。山田にとっての「いいセックスとは?」という質問には、「セックスに限らずですが、相手に求められたことに応えたいと思うんじゃないかな。いってきますのキスがしたいという人だったらするだろうし」と回答。全てに仮定形で答え、セックスを「いってきますのキス」に変換するあたり、さすがです。

 さらに、「パートナーが欲しいと思うときは?」には、「寒い時期。特に、クリスマス」と答え、「だから毎年、知念(侑李)と一緒に、クリス・ハートさんの曲を聴くという会をやっています。もう5年くらい」と続けます。メンバーの名前を出して、女の影を消し、ファンを安心させるという技!

 最もプロ感が極まっているのは、「母親」というワードを出してきた部分でした。自身のストイックさを語る流れで、「今朝、水を制限している僕を見た母親に“なんでそこまでするの?”と聞かれたんです」と、サラリと「母親」を出しています。これは、“セックスにまつわるインタビュー中でも母親の存在をチラつかせることで、健全な雰囲気を漂わせる”という上級者テクなのでは。このインタビューを読んだファンのネット上の反応には、「山田涼介は童貞だと思ってる」というものもありました。童貞疑惑を生み出すほどのプロ意識、恐れ入ります。

anan (アンアン) 2020年 8/19号 [雑誌]
ゾッとするくらいのアイドル、それが山田涼介よ
アクセスランキング