[ジャニーズツッコミ道場]

ジャニーズ事務所の特徴「兄弟Jr.」の切なさと魅力! “理想形”川崎皇輝・星輝と“王道”伊藤翔真・篤志

2020/08/04 12:49
南山ヒロミ
西で名を馳せる伊藤兄弟

 ジャニー喜多川社長が亡くなって1年以上が経過し、ジャニーズ事務所はどんどん普通の芸能事務所化しつつある。そんな中でも、ほかの事務所にはあまりないジャニーズならではのユニークな特徴の一つに、「兄弟揃って入る」というパターンがある。

 古くは、光GENJIの内海光司とその兄、同じく兄と入った元SMAP・森且行、江端郁己・郁世という双子兄弟、同じく双子の堀越大輝・湧太や、さらにV6・三宅健と弟、KAT-TUN・亀梨和也と野球大会のみ参加した弟。ほかにも弟でいえば、Hey!Say!JUMP・中島裕翔、Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔、元NEWS・森内貴寛(現「ONE OK ROCK」のボーカリスト・Taka)、元Ya-Ya-Yah・山下翔央などが、弟と共にジャニーズに入っていた。変わり種では、ジャニー喜多川氏がタイのムエタイ道場に飾られていた写真に目をつけ、直接スカウトしたSnowMan・向井康二とその兄もいる。

 母や姉、いとこのお姉さんなどが兄弟を同時に送り込むケースもある一方で、レッスンについてきて、あるいは写真を見てなどの理由で「YOUも入っちゃいなよ」的に兄弟が勧誘され、そのまま入ったというパターンも多々ある。

 しかし、少年たちにとって、入所からしばらくは習い事くらいの感覚で、「仕事」という意識が芽生えるのは、だいぶ先のこと。そのため、多くの習い事がそうであるように、兄弟のどちらかがうまくできたり、楽しいと感じたりする一方で、どちらかあるいは両方が嫌になったり、別のことに興味が出たり、受験シーズンを迎えたりで辞めていく。そして、辞めたほうが別の道で成功するケースも多々ある。林拓音、林蓮音のように、実力差は多少あるにしても、アクロバットの職人系として切磋琢磨している兄弟は幸せなケースだ。しかし、たいていはいずれにしろ兄弟で入所すると、一緒にレッスンに行き来できる便利さはあるが、気苦労もついて回るものだろう。

 その筆頭が、おそらくSixTONE・田中樹だ。兄はもちろん元KAT-TUNの田中聖で、かつてはグループ活動だけでなく、個人でもドラマに出演するなど華々しく活躍していた。そんな兄を持つ樹は、男5人兄弟の賑やかな家庭について語ることが多く、『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)の「Jr.にQ」コーナーでは、頻繁に田中家の定番「ツタンカー麺」(大量の焼きそば。バージョンがいくつかある)を紹介していた。

 しかし、兄・聖が度重なるルール違反行為で専属契約を解除され、後に大麻取締法違反容疑で逮捕されたのは誰もが知るところ。「ツタンカー麺」について無邪気に語っていた頃の映像を見ると、今でもかなり切なくなる。

 また、同じくSixTONESの森本慎太郎の兄といえば、元Hey!Say!JUMPの森本龍太郎だ。兄が先にデビューしたとはいえ、慎太郎もジャニーズ史上最年少ユニット「スノープリンス合唱団」のセンターとして、2009年に最年少CDデビュー。さらに、翌年のHey!Say!JUMPコンサート『Hey!Say! 2010 TEN JUMP』あたりの頃は、中山優馬と共に11~12人目のJUMPのように見せ場たっぷりで活躍していた。

 だが、兄がストーカー被害に遭い続けていたストレスもあってか、未成年喫煙が報じられ、無期限活動休止からの退所へ。それに伴い、かつては「ど真ん中王道キャラ」だった彼が、自ら脇にまわり、優しき“筋肉ゴリラ”キャラへとシフトしていく。

 また、Jr.ユニット「少年忍者」のヴァサイェガ渉にも、彼とよく似た美形の兄がいたが、退所。その後も芸能活動を続け、ジャニーズコンサート会場で自身の公演を宣伝するビラ配りなどもしていた。一方、ジャニーズに残った弟・渉はというと、かつては「Jr.にQ」でもお菓子のことばかり話す自由で無邪気な子だったが、歌やアクロバットなどを磨き、ハイスペックJr.として「少年忍者」のメインメンバーになっていく。

 兄の退所の理由がなんであれ、それを機に、ジャニーズに残る弟が突然、それまであった「子ども」の姿を卒業するのはちょっと切ない。しかし、その分、残った彼らは強い覚悟を持って活動しているように見えることが多く、胸が熱くなる。

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