仁科友里「女のための有名人深読み週報」

EXIT・兼近大樹、「甘え上手」という天性の才能――私が「吉本のマッチ」と呼びたいワケ

2020/07/23 21:00
仁科友里(ライター)

EXIT・兼近の「実は真面目」が生み出すギャップ

 そんな兼近だが、「失礼な真似」「甘え上手」を使いこなす以外にも、芸能人としてプラスに働きそうな一面を持ち合わせている。『あちこちオードリー 〜春日の店いてますよ?〜』(テレビ東京)に出演した際、「テレビ見てたら、イライラするチャラ男コンビになりたかった」兼近が、りんたろー。に声をかけてコンビを結成したと明かしていたが、実際の兼近はチャラ男的要素が少ない。お酒をほとんど飲まず、飲み会があろうとなかろうと家には夜12時には帰ることにしているそうだ。その理由は「体調崩したら、相方とかマネージャーさんとか、いろんな準備した方に迷惑がかかるから」と真面目そのもの。

 また、『ダウンタウンDX』では、売れた今も芸人3人でルームシェアをしていると明かし、地に足のついた生活をしていることを感じさせた。さらに、人気者だけに、女性関係も派手そうな印象を受けるが、同番組でりんたろー。に「こいつ、女性経験が少ない」と言われていた。

 兼近の「実は真面目」という一面と、「目上の人に失礼な真似をしても、甘え上手ゆえに可愛がられる」一面が生むギャップは、人気のポイントになるのでないだろうか。特に「モテたほうが勝ち」という恋愛至上主義にうんざりしている今の若い人にとっては響くように思う。

 兼近の甘える力は完全に才能で、吉本のマッチと呼んでもいい気がする。そんな中、気になるニュースが飛び込んできた。「週刊フラッシュ」(光文社)に、兼近の父親が経営する工務店が、顧客とのリフォーム工事で裁判沙汰になっていると報じられたのだ。

 兼近の父親は、息子がテレビに出ていることや、バックにヤクザがいることをちらつかせていると記事には書かれている。真偽のほどはわからないが、芸能人が家族に足を引っ張られることがよくあるのは事実。そのあたりに気を付けて、才能を思う存分発揮し、芸能活動に邁進していただきたい。

仁科友里(ライター)

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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Twitter:@_nishinayuri

最終更新:2020/07/23 21:00
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