芸能人らしい悩み

田中みな実、氷川きよし、青山テルマ……“キャラ変”で称賛を集めた芸能人

2020/07/26 15:00
杜若菖蒲(ライター)
『Sincerely yours…』(宝島社)

 7月4日に最終回を迎えた連続ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)に出演し、その“怪演”が話題になった、フリーアナウンサー・田中みな実。昨年12月発売の1st写真集「Sincerely yours…」(宝島社)の累計発行部数は70万部を突破し、大ブレーク中だ。

「田中はTBSの局アナ時代、“ぶりっ子キャラ”を前面に打ち出したことが災いしたのか、『女が嫌いな女子アナ』の代表格に名前が挙がっていました。その後は、『同窓会に誘われない』といったエピソードを語り、“闇キャラ”や“こじらせキャラ”などと言われつつ、現在は“女性の憧れる存在”へと転身しました」(芸能ライター)

 先月11日に発表された「@cosme ベストコスメアワード 2020 上半期新作ベストコスメ トレンドキーワード」では、田中が使っているメイク用品を購入することを指す「田中みな実買い」が選出されるほど、影響力は絶大。ネット上では、「昔とまったく印象が違う。今のほうが絶対いい」「キャラ変でここまで人生がひっくり返ることに驚き」「今は無理してない感じがして、見てて安心する」といった声が寄せられていた。

 歌手の氷川きよしも、大変貌を遂げた芸能人の一人。6月26日に発売した写真集『kii-natural』(主婦と生活社)が、7月6日付の「オリコン週間BOOKランキング」ジャンル別「写真集」で第4位にランクインするなど、幅広い層から人気を集めているよう。そのきっかけとも言えるのが、昨年末の『第70回NHK紅白歌合戦』なのだとか。

「デビュー20周年、20回目の出場を果たした氷川は、黒づくめのロックスター風衣装に身を包み、激しいヘッドバンキングをしながら『限界突破×サバイバー』を歌い上げ、視聴者の度肝を抜きました。氷川は2019年11月、自身のインスタグラムでウエディングドレス姿を公開し、“男性演歌歌手”のイメージを大きく覆したことで話題に。それ以降、美へのこだわりが強い氷川を『見習いたい』という声も増え、若い世代にとっては憧れの存在でもあるようです」(同)

 ネット上では、「本人が楽しくやってるならそれが一番いい!」「ありのままでいられることって、本当に素敵」「勇気のいる決断だったと思うけど、このイメチェンは大成功だよね」といった称賛を集めた。

 19年1月放送のラジオ番組『ミュ~コミ+プラス』(ニッポン放送)に出演した歌手の青山テルマは、現在では“ヤンキーキャラ”で知られているが、デビュー当時の方向性は別だったという。

「もともとポジティブで明るく、笑うことが好きな性格だという青山は、デビュー当時、『世間のイメージを壊しちゃいけない』というプレッシャーから、自身が歌う曲に合わせて“大人しい性格”を演じていたそう。しかし、16年頃からバラエティ番組で『気に入らなかったら呼び出してタイマン』『筋通っていない人がマジで無理』といった“ヤンキー発言”をするようになり、現在のサバサバとしたキャラクターに落ち着いたようです」(同)

 ネット上では、「めっちゃイキイキしてていい。人生楽しそう」「曲調も変わったよね。昔の曲も好きだけど、今の方がもっと好き」と受け入れられている一方で、一部からは「正直イメージは悪い。なんでもさらけ出せばいいってもんでもないような……」「アーティストなら、いろんなイメージに合わせられるほうがいいのでは?」といった指摘も寄せられている。

 芸能界では、インパクトのあるキャラクターや、世間が求める姿を見せることが求められるのだろう。しかし、本当の自分を押し殺してまでつくりあげることなのかどうかは、早めに一考する必要がありそうだ。

杜若菖蒲(ライター)

杜若菖蒲(ライター)

幼い頃からワイドショーが好きで、15歳で「リポーター」と呼ばれていた。趣味はリサーチ、特技は妄想。自慢の“地獄耳”で、些細なゴシップも素早くキャッチします。

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最終更新:2020/07/26 15:00
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