悔しいけどときめいてしまう

玉木宏『極主夫道』、生瀬勝久『侠飯〜おとこめし〜』……“ヤクザ役”で賛否両論の俳優

2020/07/19 15:00
杜若菖蒲(ライター)
日テレ『極主夫道』の玉木宏だけじゃない! 極道・ヤクザ役に抜てきも賛否両論の俳優の画像1
玉木宏公式サイトより

 今秋スタートする日本テレビ系の連続ドラマ『極主夫道』(日本テレビ系)で、俳優の玉木宏が主演を務めることが明らかになった。同作は、累計200万部を突破したおおのこうすけ氏による同名漫画を実写化したコメディドラマで、玉木は元極道で専業主夫の「龍」を演じる。

「玉木演じる龍は、裏社会に数々の伝説を残した“凶悪な不死身の極道”です。結婚を機に裏社会から足を洗い、エプロン姿で家事をこなすようになるも、風貌や振る舞いは極道時代と変わらず怖いまま……そんな龍のギャップが、漫画の読者にウケているようです。これまで、“任侠もの”にほとんど縁がなかった玉木だけに、役者としての幅も見せられるのではないでしょうか」(芸能ライター)

 ネット上では、「この漫画のスピード感を玉木さんがどう表現するのか楽しみ!」「玉木宏のヤクザ姿、絶対かっこいいでしょ!?」と期待の声が上がる一方で、過去に公開された漫画の実写PVに出演した声優・津田健次郎を思い出す人が続出。「玉木宏はイメージが違う。ドラマも津田さん主演がよかった」「津田さんの演じる龍が好きなのに……」と、残念がる原作ファンも少なくないようだ。

 玉木のように、“極道”を演じることで反響を集めた俳優はほかにもいる。名脇役として多数の作品に出演する生瀬勝久がその一人だ。

「シリアスからコミカルまで変幻自在に演じる生瀬は、16年7月期の深夜ドラマ『侠飯〜おとこめし〜』(テレビ東京系)で主演を務め、“ヤクザの組長”を演じました。『極主夫道』と同じコメディドラマで、生瀬演じる組長は“料理好き”というキャラクター。いかつい風貌、荒っぽいしゃべり方なのに手際よく調理する生瀬の姿が話題になり、深夜帯にもかかわらず、視聴率は最高で3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するほどの人気でした」(同)

 生瀬の配役にネット上では、「生瀬さんって本当になんでもできる役者さんなんだね」「生瀬さんのヤクザ役、最初は怖かったのにだんだんかわいく見えてきた(笑)」「生瀬はもっと任侠ものやるべき」と高評価を得ていた。

「現在、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主演を務める長谷川博己も、“極道”の経験者です。女優・橋本環奈主演の映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』(2016年公開)に出演した長谷川は、主人公と深い関わりを持つ組の若頭を好演。“口ひげ”を蓄えた長谷川の姿にもファンの注目が集まったようで、ネット上では『カッコいい! 役にハマってる』『長谷川博己、渋いな~』と言われていました」(同)

 しかし、映画自体は全国238スクリーンという大規模公開ながら、公開初週の映画興行収入ランキングでトップ10圏外の12位と大コケ。ネット上では「全体的に安っぽい。役者の演技も微妙」「橋本環奈がかわいいだけの映画。ほかの出演者は印象ない……」「2時間ドラマでよかったのでは? 映画にする必要なかった」と酷評されていた。

 自分と真逆な配役こそ、役者としての技量が試される。“任侠役”をうまく演じられるかどうかで、俳優としての力量が浮き彫りになるのかもしれない。

杜若菖蒲(ライター)

杜若菖蒲(ライター)

幼い頃からワイドショーが好きで、15歳で「リポーター」と呼ばれていた。趣味はリサーチ、特技は妄想。自慢の“地獄耳”で、些細なゴシップも素早くキャッチします。

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最終更新:2020/07/19 15:00
極主夫道 1
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