この世にはいろんな夫婦がいる

ウィル・スミス夫妻、妻ジェイダの“公認不倫”告白も……「気の毒」「別れちゃえばいいのに」と冷ややかな声

2020/07/13 18:54
堀川樹里(ライター)
バッド・マリッジなキス!?

 2018年10月、妻ジェイダ・ピンケット・スミスが司会を務めるFacebook配信のトークショー『Red Table Talk』に出演し、「(10年に)ジェイダとの夫婦関係が完全に壊れた」と激白したウィル・スミス。原因は、中年の危機に陥ったジェイダが、「ウィルや世間が求めている“ウィルの妻”像」の全てに嫌気が差したから。彼女の気持ちを知ったウィルは「一度経験しているからこそ、離婚はしたくない。とりあえず籍を入れたまま夫婦関係を解消しよう」と提案した。その後、2人は話し合いを重ね、最終的に「ロマンチックな関係ではなく、人生のパートナーとして共に歩んでいこう」と夫婦関係を復活。その一部始終を赤裸々に語り、世間を驚かせたのだ。

 そんなスミス夫婦が、また『Red Table Talk』で世間を仰天させた。これまで否定していたジェイダの不倫を、夫婦そろって認めたからだ。

 お相手は、R&B歌手のオーガスト・アルシーナ。現在27歳の彼とは、15年に息子ジェイデン(22)の紹介で知り合ったと伝えられている。オーガストは16年のスミス家のハワイ・バケーションに同行し、17年の「BETアワード」にはジェイダと一緒に出席。過去『Red Table Talk』にも出演しており、18年の互いの誕生日には愛あふれるメッセージをインスタグラムに投稿。何年も前から、「ウィルが黙認している、ジェイダの愛人」とウワサされていた。

 オーガストは昨年発売した「Nunya」という曲で、「オレを振ったくせに、オレが誰とセックスしているのかを知りたがる」元カノについて歌い、「ジェイダのことだ!」とネット上で話題に。6月30日にYouTubeで公開されたインタビューでも、この曲について「以前からジェイダとウワサされてきたけど……」と話を振られた。

 オーガストは「本来自分は、そういうことは話さない主義」と前置きした上で、ジェイダの愛人とのウワサで、「多くの人から疑いの目で見られ、たくさんのものを失った」ことから、話そうという気持ちになったと説明。「自分はトラブルメーカーではない」「ウィルとは膝を突き合わせて話をした。あの頃、夫妻はロマンチックな関係から、ライフ・パートナーシップという関係に移行した時期だったから、僕たちの関係を祝福してくれたんだよ」と、ウィルの許可を得た上でジェイダと交際し始めたと語った。

 そして、「自分はジェイダとの関係に全てを捧げた。何年間も彼女を心の底から愛した。今死んでも、自分の全てをかけて愛した人がいるから悔いはない、と思うくらいにね」と打ち明け、彼女との別れは「死ぬかと思うくらいつらかった」と吐露した。

 ジェイダの代理人はすぐに、このオーガストの暴露を否定。しかし、現地時間7月10日、ジェイダが「自分の口で話したい」と配信した『Red Table Talk』のウィルとのスペシャル対談で、オーガストとの不倫を認めたのだ。

 オーガストは14年のコンサートの真っ最中に発作を起こして3日間昏睡状態に陥り、翌年には左目を失明。自己免疫疾患から肝臓病を併発し、歩行困難になったことを明かすなど、健康に大きな問題を抱えている。

 ジェイダは、まず、「4年半前だったかしら。オーガストと知り合った頃、彼は健康に問題を抱えていて、助けを必要としていたのよね」と回想。ちょうどその頃、ジェイダとウィルは冷却期間中で、夫婦としては“終わっていた”状態だったという。

 婚姻中とはいえ、ある意味シングルだったジェイダは、程なくしてオーガストと交際を開始。ジェイダは「巻き込まれる」ようにオーガストと関係を持ったと表現した。そして、「巻き込まれる……」と苦笑いするウィルに向かって、「あなたが許可を与えたとしきりに報じられているけど、それは違う。許可を与えられるのは(当事者の)私だけなのだから」と言い放ち、「でも、そう思うのは無理もないわね。家庭を壊すような男じゃないって、はっきりさせたかったのだろうし」とオーガストの気持ちに寄り添った。

 その後、ウィルから、「彼との関係から何を求めていたの?」と聞かれたジェイダは、表情を変えずに「ただただ、幸せな気持ちになりたかったのよ。本当に長い間、そういう気持ちになれていなかったから」と回答。その言葉にウィルが傷ついているように見受けられた。

 ジェイダは、また、「自分は共依存する傾向にある」と分析。「誰かを癒やすことで、自分のトラウマも癒やされたと感じる」と、オーガストとの関係も共依存がエスカレートした結果だと示唆した。彼からの連絡が絶たれたことで関係は終了したと認識しているというジェイダは、「何年も前のことだから、今さら話題になるのも変な感じだったわ」と苦笑。ウィルも「僕たちが笑いながらこの話をすることに、違和感を覚える人も多いだろうけど、なんせ数年前に終わった話だから」と説明。この件については「たくさん話し合い、戦い、努力した。セラピーだって受けたんだ」と熱弁した。

 夫婦とも「もう離婚しかないだろう」と思った冷却期間だったが、見事関係を復活。ジェイダは、「私たちは“無条件の愛”を与え合うレベルに達した」と満足そうに語り、ウィルも、「もう二度とこんなことはごめんだ。きみを取り戻すよ!」と笑顔に。ウィル主演の人気映画シリーズ『バッドボーイズ』の名台詞をもじった、「We ride together, we die together. Bad marriage for life(死ぬも生きるもずっと一緒だ。一生バッド・マリッジ」と、拳タッチして締めくくった。

 このエピソードだが、配信開始24時間で1540万人以上が視聴し、Facebook配信のオリジナルエピソード最多視聴数を記録。ネット上では「ウィルが泣きはらしたように見えて気の毒」「ジェイダはすっきりした感じだよね」「ウィルはプライドが傷つけられてボロボロになっているのでは?」「無理やり結婚し続けているみたい。別れちゃえばいいのに」「資産分けとか会社とか、いろいろと面倒で別れられないのかな」などと、さまざまな臆測が飛び交うほどの大反響を呼んでいる。

 今年の大みそかに結婚24周年を迎えるウィルとジェイダ。夫婦として最高の絆を手に入れたと自負する2人だが、共にたくさん出演オファーが舞い込む俳優で、出会いも多く、過去に何度も浮気報道が出ていた。今後夫婦として安定した関係を築けるのか、互いに浮気せずにいられるのか、ファンならずとも気になるところだ。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2020/07/13 18:54
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