お笑い業界の大問題?

ミルクボーイ、『笑点』でリモート漫才披露も「ネタ殺し」状態? 「テンポ狂ってた」「かわいそう」視聴者から同情の嵐

2020/06/09 15:00
サイゾーウーマン編集部
ミルクボーイ公式プロフィールより

 『M-1グランプリ2019』の王者・ミルクボーイが6月7日、『笑点』(日本テレビ系)で番組史上初のリモート漫才を披露した。だが、漫才中に微妙な間や遅延が起きていたことに視聴者の同情が集まるなど、リモート漫才の難しさをあらためて露呈する形となった。

 コロナ禍の影響で中止されていた、同番組の「演芸コーナー」にリモート出演したミルクボーイは、画面を左右に二分割した形で別々の場所から漫才を行い、代表作である「もなか」のネタを披露。番組を視聴したある芸能ライターは「ミルクボーイがリモートで漫才を行うのはこれが初めてではありません。ゆえにリモートで生まれる独特のズレをよく知っていたのか、今回はそれを技術でカバーし、うまくネタをまとめていた印象があります」と語る。

 だが、SNSなどで視聴者の声を見てみると「やりづらそうだし、間が生まれてしまっていて、かわいそうだった」「内海(崇)さんの相槌が遅すぎる」「素人目にもテンポが狂っていた」「彼らのキレをリモートが潰していた」「ネタ自体を殺してしまう」など、リモート環境によりネタのクオリティが下がってしまっていたことへの指摘コメントが数多く見られた。当の内海も放送後にTwitterを更新し、「タイムラグがすごかったみたいで聞きにくくてすみません! 『漫才における間の重要性』 を話題に夕飯を楽しんでいただければと思います!」 とフォロワーに呼びかけていたが……。

「ミルクボーイにとっては大先輩にあたるダウンタウン・松本人志も、以前『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、その難しさに言及していました。松本が話していたのは、同局の『ENGEI グランドスラム リモート』で披露された『リモート漫才』のことで、同放送では、芸人の間にアクリル板を挟み、“密” を回避した距離でネタを披露する形式が取られていました。『距離空いたら微妙に間がズレる』『(間のズレが)気持ち悪い』と感想を述べており、アクリル板を入れただけでもそういった問題が浮上するのですから、別々の場所で漫才を行ったミルクボーイは、さらにこの『気持ち悪さ』を痛感していたのでは」(前出・テレビライター)

 しかし、コロナ禍がいつまで続くかわからない中、「リモート漫才を“新しい形式の一つ”として捉えることもできるのでは」との指摘も。

「最近、漫才を披露する“場”が、テレビや舞台だけでなく、YouTubeやTikTokなどにも広がりを見せているように、その“形式”も多様化が進んでいるというふうに受け止めるべき時です。演者側も今後は、場所や形式に合わせた見せ方を、よりいっそう考えていく必要がある、そんな時代になったと言えます」(同)

 リモートに馴染めない芸人たちや視聴者にとって、この環境での漫才は悩める種の一つだろう。しかし、これに果敢に挑戦したミルクボーイ同様、今後はどの芸人も、環境の変化に合わせ、柔軟に対応できることが求められる時代になりそうだ。

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最終更新:2020/06/09 15:00
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