リアは氷山の一角だった……

『glee』リア・ミシェル、黒人差別謝罪も大炎上! 番組Pは「男性俳優にも最悪な人いた」爆弾ツイート

2020/06/05 19:31
堀川樹里(ライター)

 5月下旬にミネソタ州で、黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警察官に拘束された際に死亡した事件を受け、29日、Twitterで黒人差別反対運動「ブラック・ライヴズ・マター」(以下、BLM)への支持表明を発信した女優リア・ミシェル。

 多くのセレブたち同様、「自分の影響力を正しく発揮した」と称賛されるかと思いきや、主演ドラマ『glee/グリー』(以下「glee」、09〜15)の共演者たちが、「根っからの差別主義者のくせにBLMを語るな!」と大激怒し、批判されるハメに。

 シーズン6に出演していた黒人女優サマンサ・ウェアは、リアのせいで「テレビ初出演が生き地獄になった」。ウィリアム・ベリという黒人ドラァグクイーンは、「リアから人間以下の扱いを受けたので出演するのをやめた」。1話だけエキストラ出演したダビエという黒人俳優も、「『あなたはここに属さないから』と、ほかのキャストと同じテーブルに座るなと言われた」と暴露。

 『glee』で大ブレイクしたリアは、もともと性格や態度に問題があるとウワサされていたが、人種差別だけでなく、LGBTQ、さらにはエキストラ差別をしたとして、ネット上で大バッシングが巻き起こってしまった。

 そんなリアが6月3日、インスタグラムに謝罪声明を投稿したのだが、「誠意がまったく感じられない」「これっぽっちも反省してない」「本当は謝罪したくないんでしょ」と再び炎上している。

 リアの謝罪声明文だが、まず最初に、自分のツイートは、有色人種へのサポートを表明したものであり、自分の影響力を利用してBLMを呼びかけたものだったと説明。そしてサマンサたちからの批判を読み、「自分の行動が共演者にどう受け止められていたかについて」じっくり見つめ直すきっかけとなったという。

 「具体的に指摘された件についての記憶はない」「私は生い立ちや肌の色で人を判断したことはない」と主張した上で、「でも、そんなことは重要ではない。私が他人を傷つけるような言動をしたことが問題なのだから」と自分に言い聞かせるように書き、「自分が優遇された立場だったから、(共演者に)無神経・不適切と感じられてしまった」のか、「私自身が未熟で必要以上に気難しかった」ことによるものなのか。原因はどうであれ「私の言動で傷つけてしまったこと、苦痛を与えてしまったことについて謝罪します」とつづった。

 続いてリアは、「私たちはみんな成長し、変わることができる」と、ステイホーム期間中に自分の内面を見つめたことを説明。「私はあと数カ月で母親になります。より良い自分になれるよう、自分の行動に責任を持てるよう、努力していかなければならないことを理解しています。子どものいいお手本になれるように。自分が学んだ教訓や過ちを、子どもたちにも伝えます」「いただいた批判には耳を傾けていますし、真摯に受け止め、学んでいます。と同時に、本当に申し訳ないと思っています。今回の経験で、これからはより良い人になります」という言葉で締めた。

 このような謝罪投稿をする際には、辛口批判を避け、事態を収拾するためにコメント欄を閉じるセレブが多い。が、リアはコメント欄を開けており、「『記憶はない』って、その言葉は必要!?」「反省の気持ちが全然伝わってこない」「なにこれ。あなたがどんな母親になりたいとか、関係ないでしょ」といった批判コメントが殺到してしまった。

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