こんなにも山田くんのことを考えたことなかった

『笑点』リモート放送で「座布団運び」の山田隆夫不在! 「かわいそう」の声噴出も「お金には困らない」ワケ

2020/05/24 10:00
サイゾーウーマン編集部
山田たかおオフィシャルサイトより

 人気ご長寿番組『笑点』(日本テレビ系)が5月17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同番組史上初のリモート収録で放送された。司会の春風亭昇太はスタジオから、それ以外の大喜利メンバーは自宅からリモート出演したが、座布団運びを務める「山田くん」こと山田隆夫(『笑点』以外では、山田たかお)だけが「座布団運びは不要不急」(昇太)とのことで出演しておらず、ネット上では「かわいそう」の声が飛び交った。

 24日は、リモート大喜利が放送される予定。引き続き山田くんの登場はないとみられ、山田くん失職の危機か――と一部では案ずる声が上がっているが、業界関係者は「山田くんの心配はご無用です」(放送関係者)と言い切る。その理由はなぜだろうか。

「山田くんを『笑点』でしか見たことのない人が多いため、『唯一の仕事を失い、生活が困窮するのでは?』といった観点から心配の声が上がっているようです。しかし、山田くんはそもそも多才なタレントで、『座布団運びしかできない』なんてイメージはまったくの間違いなんです」(同)

 現在63歳の山田くんが、本格的に座布団運びを始めたのは1984年から。以来、36年にわたって座布団を運び続けているが、実は彼は芸歴が長く、デビューは10歳の時、『ちびっこのどじまん』(フジテレビ系)に出場したことが芸能界入りのきっかけだった。

「70年からは『笑点』内の『ちびっ子大喜利』にレギュラー出演し、座布団10枚を獲得した記念で73年、アイドルグループ『ずうとるび』の一員として歌手デビュー。75年には『NHK紅白歌合戦』にも出場するほどの人気となり、山田くんが楽曲の作詞・作曲を手掛けることもあったんです」(同)

 「ずうとるび」卒業後も落語家、俳優として活動。スティーブン・スピルバーグ監督のハリウッド映画『太陽の帝国』(日本公開88年)の日本兵役に抜擢されたこともある。それだけに「座布団運びの職を失ったとて、その多才ぶりで、いくらでも新たな仕事を見つけられるはず」(同)という。

「さらに山田くんは、実は『不動産王』でもあり、裕福な生活を送っているようです。『ずうとるび』時代から不動産投資を始め、自宅とは別に、都内一等地に投資用のマンション2棟を所有しているといいます。以前、テレビ番組で『家賃収入は座布団運びの10倍』と明かしていたこともあります」(同)

 意外にも商才に溢れ、安定した収入を得ているという山田くん。座布団を運ぶ姿しか知らなかった我々の「かわいそう」は、まったくの杞憂だったようだ。

「山田くんに降りかかったコロナ禍といえば、座布団運び不要論よりも、今年復活した『ずうとるび』の復活公演が延期になったことではないでしょうか。今年38年ぶりに再結成された『ずうとるび』は、2月に神奈川・東名厚木健康センターと相模健康センター、埼玉・草加健康センターで復活ライブを開催していたのですが、3月以降のライブは新型コロナの感染拡大の影響を受け、全て中止・延期になってしまいました」(同)

 本人が生活苦に陥る可能性は低いものの、ファンにとっては『笑点』でもライブでも山田くんの姿を拝めない寂しい日々が続きそうだ。

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最終更新:2020/05/24 10:00
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