夢のハリウッド

秋元才加、鈴木亮平も進出! パッとしなかった「全米デビュー」日本人俳優は?

2020/05/19 14:30
杉本玲蚊(すぎもと・れいか)
鈴木亮平オフィシャルサイトより

 元AKB48の女優・秋元才加のハリウッドデビューが話題を呼んでいる。人気戦争アクションシリーズ『山猫は眠らない8(仮題)』に出演、暗殺者の一人を演じる。日本では本格的なアクションを演じる機会が少なかっただけに、ハリウッド進出によって大作映画への出演も夢ではなくなってきた。今回の出演について業界関係者は次のように語る。

「今回の作品は、DVDや配信でリリースされるもので、ハリウッド映画デビューというのは少々大げさです。ただ、ここから次の機会をつかむ可能性は十分あります。ハリウッドでは、白人がキャスティングで優遇されているという批判を意識して、意識的にアジア人が起用されることが今は増えている。アクションができて英語も話せる秋元は、ブレークするかもしれません」(業界関係者)

 一方、ロバート・デ・ニーロばりに役に合わせて体重の増減もいとわない俳優・鈴木亮平も、アメリカで配信されるドラマ『トウキョウ・バイス』への出演が明らかになっている。ジャーナリストのジェイク・エーデルスタインの著書『トウキョウ・バイス アメリカ人記者の警察回り体験記』をドラマ化したもので、主人公の記者役をアンセル・エルゴート、上司役を菊地凛子、警視庁の刑事役を渡辺謙、そして暴力団の幹部を鈴木が演じるという。前述の業界関係者は、海外からもすでに鈴木には注目が集まっていると語る。

「186センチの長身、英語も堪能で演技の幅も広いだけに、日本人をキャスティングするときには即戦力となります。アメコミ映画からシリアスなドラマまでこなすことができるでしょう」(同)

 3月から日本での撮影が始まっていた『トウキョウ・バイス』は、新型コロナウィルスの影響で撮影が中断。現在は再開時期が模索されているという。鈴木の起用は、同作に出演する渡辺の推薦が大きかったと映画ライターは語る。

「映画『ラストサムライ』(2003年)でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、ハリウッドで市民権を得た渡辺は、この功績を次の世代につなげたいと、日本の若い世代の俳優にも目をかけています。自身が英語で苦労した分、すでに話せる鈴木は、演技力からしても“後継者にふさわしい存在”だと認めているのでしょう」(映画ライター)

 もう一人、渡辺がバトンを託したのが俳優・小栗旬。米映画『GODZILLA ゴジラ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に出演した渡辺の後を受けて、シリーズ第3作となる『ゴジラVSコング(原題)』に小栗の出演が決定。まさに破格の待遇であるが、もっとも、こちらは前途多難という声もある。

「コロナの影響で、『ゴジラVSコング』の公開が、今年の3月から11月に延期となりました。状況によっては配信で公開されるというウワサも一部にあります。ハリウッド進出映画が配信に終わっては、泣くに泣けないでしょう。ただ無事に劇場公開されても次がどうなるか。ハリウッド映画は全て製作がストップしていますし、しばらくは再来年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に力を注ぐことになるのでは?」(同)

ハルマゲドン
ケン・ワタナベは次に誰を見いだすのか?
アクセスランキング