ママ友グループLINEから

ママ友LINEで「旦那さんの給与事情」を聞いて愕然……裕福な専業主婦ママの会話は「相づちすら疲れる」

2020/05/10 18:00
池守りぜね(ライター)

 今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

写真ACからの写真

 新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛期間の延長が決定し、現在外部とのコミュニケーションは、LINEなどを使ったオンラインが主流となっている。子どもを持つママたちの間では、Zoomを使ったオンライン井戸端会議の利用も広がる中、これまで表沙汰にならなかった「夫」や「経済事情」などが垣間見える状況になっているようだ。今回はまず、ママ友に知られたくない家庭の事情がバレてしまったという悩めるママの声を紹介する。

保育園の散歩ルートが家の前! 家バレから夫の職業まで詮索される

 真央さん(仮名・32歳)は、都内にある認証保育園に4歳になる女児を通わせている。保育園にはビルのワンフロアに0〜5歳児が預けられているため園庭がなく、天気の良い日は外散歩が定番となっているそうだ。

「狭い園内より、公園などに連れて行ってもらえるのはありがたいのですが、外散歩のルートが、どうも家の前を通るらしいのです。4歳になると、もう自分の家がどこにあるかわかるので、家の前を通るたびに、娘が『ここは私の家だよ』と言っていたようで、ママ友たちの間で、“家バレ”してしまいました」

 真央さんの夫は、法人向けの会計士。一般的に高給取りと言われる職業だ。

「今住んでいる一軒家には、ちょうど1年前に引っ越してきて、今の保育園に転園しました。この地域は、いわゆる高級住宅地ではなく、周りはマンションや団地のような集合住宅が多いので一軒家は珍しかったのか、ママ友たちがずっと売りに出されていたのを見ていたようなんです。娘と親しい子のママから、『ママ友とのグループチャットで『新しく入ってきた子、あの一軒家に引っ越してきた家族の娘さんだよ』とうわさになっていた』と教えてもらいました」

 家がわかると、おのずと生活レベルまで知られてしまうというもの。生活レベルの差は、ママ友との間に壁を生む可能性もあるため、住処を知られたくないというママは少なくないようだ。

「保育園のほうも、散歩ルートを変えてくれればいいのにと思いました。さらに、敷地内に車も停めているので、車種もばれてしまって。去年、忘年会をした時に、『旦那さんは何をしているの?』と聞いてくるママがいて戸惑いましたよ……」

 保育園で出会ったママとは、夫の職業だけでなく、自分の年齢やそれまでの職歴などの話はしたくないと、真央さんは言う。

「この前、Zoomを使ったオンライン井戸端会議をしたのですが、リモートワーク中の夫が一瞬画面に映りこんだのです。すると一番年上のママ友が『旦那さん、見せてよ』って言ってきて断り切れず……。この時は、職業だけでなく、どうやって出会ったかまで聞かれました。あとで、特に仲の良いママ友から『〇〇さんは詮索好きだから、大変だったね』と心配のメッセージも来ましたね。夫の職業を隠しているつもりはなかったのですが、自分から言うのも自慢と思われたら嫌だし。難しいですね」

 真央さんいわく、ママ友グループ内では、プライベートの話題には触れないという暗黙のルールがあると思っていたとのこと。しかし、中にはそうは思っていないママもいることを知ったと語る。今は、在宅時間が長いため、夫のことも話題に上がりやすいといい、ママの中には、「自分から夫の職業を言うか、聞かれたら言うか、それとも頑に明かさないか」が、新たな悩みだという人もいるのかもしれない。

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