二世セレブはダメダメ?

【二世セレブのゴシップ列伝】トミー・ヒルフィガー息子「ドラッグ大好き問題児」トム・ハンクス息子「売れないラッパーから俳優転身」

2020/05/24 13:00
堀川樹里(ライター)

トム・ハンクスの息子、チェット・ハンクス

2012年の『トロント国際映画祭』に親子で来場(C)gettyImages

 父はオスカー俳優トム・ハンクス、母は女優のリタ・ウィルソン。何不自由ないセレブな環境に生まれ育ったチェットは、17歳から俳優として活動を始め、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)など大作映画にもちょい役として出演。しかし、あまり注目されず、21歳でラッパーに転身した。チェット・ヘイズというステージネームでミックステープを発表したが、これまたパッとせず。売れないラッパーとして地道に活動をしていた。

 そんなチェットが注目されるようになったのは、15年のこと。6月に、黒人蔑視用語である「ニガー」を口にしたことがネット上で批判され、インスタグラムで「ヒップホップは黒人のものじゃねぇ。文化だ」「オレの言うことを止められるヤツなんていねぇ」と反論し、大炎上したのだ。そして、その直後、一時滞在していたロンドンで、「ホテルにお持ち帰りした女性3人がセックスすることを拒否したため大暴れし、ホテルの備品を破損させた」として、器物損壊などの容疑で逮捕状が出されたのだ。

 チェットは14年11月に「オレは16歳の時から薬物依存に苦しんでいた。24歳になった今、やっと更生する決意を固めた」と告白していたこともあり、イギリスから帰国後はリハビリ施設入り。

 その後、16年に誕生した娘のために「ガチの更生」を誓ったチェットは、薬物依存を断ち切った。ラッパー時代に起こしたことは「めちゃくちゃハイになってたから」と弁解し、「相変わらず自分に甘い」とバッシングされている。

 本人は更生中、精神的にサポートしてくれた両親に感謝するなど真面目な面を見せ、俳優活動を再開。人気ドラマ『Empire/エンパイア成功の代償』などに準レギュラーとして出演し、評価され始めている。

キース・リチャーズの娘、テオドラ・リチャーズ

2011年、キース・リチャーズとテオドラ(左)(C)gettyImages

 伝説的バンド「ローリング・ストーンズ」のギタリスト、キース・リチャーズと、元モデルのパティ・ハンセンの次女。両親は1983年に結婚してからずっとラブラブで、ロック界のおしどり夫婦として知られている。

 16歳の時、妹アレクサンドラとミック・ジャガーの娘エリザベス・ジャガーと共に、ファッションブランド「トミー ヒルフィガー」の広告塔に誘われ、モデルとしてのキャリアをスタートさせる。その後も「VOGUE」「ローリング・ストーン」など人気雑誌にモデルとして登場するなど、着実にキャリアを積み上げていった。

 ニューヨークに住み、絵画を勉強するなどアートの才能も持つ彼女は、SNSで「パーティーはあまり好きじゃない」「ドラッグも好きじゃないの」と明かし、ヘロイン依存症だった父親とは違うと断言していた。

 だが、2011年3月、そんなテオドラが薬物所持で逮捕された。ニューヨークの修道院の壁に落書きをしているところを警察に捕まり、持ち物検査でバッグの中から規制薬物が発見されたのだ。

 薬物については「ディーラーから買った」と素直に話したテオドラは、かなりハイな状態だったようで、警察官に「問題にならないといいな~」とのんきに語っていたと、後日報じられた。大麻やヒドロコドンという麻薬性鎮痛薬も所持しており、ネット上では「父親からの遺伝」「さすが、薬物依存症のケイト・モスの友達」と大いに皮肉られた。

 検察側からの司法取引に応じ、地域への2日間の無償奉仕、薬物依存治療プログラムを1日受けることと引き換えに、起訴は取り下げられた。その後、トラブルは起こしていないが、「悪い意味でキースに似た娘」というイメージが定着してしまった。

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