マドンナの大暴走

「新型コロナの抗体を持っている」マドンナ、友人の誕生日パーティのために英米間を移動し大炎上!

2020/05/07 19:06
堀川樹里(ライター)
This is Madonna

 イギリスの私邸で、4人の養子やスタッフ、36歳年下のダンサーの恋人と悠々自適な自主隔離生活を送っていると伝えられていたマドンナ。同国では3月24日に外出禁止令が出たが、マドンナは先週末、アメリカ・ニューヨークに住む友人のバースデーパーティに出席。新型コロナウイルス感染が危険視される中、国をまたいだ不要不急の移動をし、マスクを着けずに友人と密着したとして、ネット上で大バッシングを受けている。

 米芸能サイト「Page Six」によると、今回マドンナが航空機に8時間近く乗ってまで出席したのは、長年一緒に仕事をしてきた写真家スティーヴン・クラインの55歳の誕生日を祝うパーティ。スティーヴンが所有する牧場で現地時間5月2日夜に開催されたもので、ほかにもアーティストや女優、ダンサーらが出席した。

 スティーヴンは事前に、パーティの様子はビデオ会議アプリZoomで配信すると、自身が所有するスタジオの公式インスタグラムで告知。マドンナの参加を示唆しており、彼女はイギリスからZoomを使って参加するものとみられていた。

 しかし、Zoomで配信された映像には、明らかにパーティ会場にマドンナのいる様子が映し出されていたのである。

 友人でアーティストのマネジメントをしている参加者の一人、ミシェル・ルイスが、インスタグラムに投稿したパーティのZoom映像には、ケーキを持ったスティーヴンが、もう片方の手で「ハッピー・バースデー!」と言うマドンナの肩を抱いている、“オンライン参加じゃない決定的瞬間”も収められている。投稿のメッセージ欄には、「Mが現れた」「MがバースデーケーキをCovidケーキ(コロナケーキ)と呼んでいた」と記されており、マドンナがその場にいたことは明確だ。

 ネット上は「ロンドンから来たの? プライベートジェットだとしても、不要不急すぎるでしょ!」「一体コロナで何人死んでると思ってるの!? 自分の友人も死んだとか言ってたくせに、コロナケーキでパーティだなんて不謹慎極まりない!」とたちまち炎上。

 スティーヴンやマドンナをはじめ、映像の中の人たちは誰一人としてマスクを着けておらず、一定の距離も取っていない。いわゆる三密の状態のように見える。

 ミシェルはその後、動画のコメント欄に「これはオンライン・パーティよ。マドンナは自宅にいたわ。クルーが行って彼女のことを撮影したの。実際にスティーヴンの家に行ったのは5人くらいで、みんな1カ月以上自主隔離していたのよ」と説明。「彼女は自分や自分の子どもたちを危険にさらすことなんて決してしないわ!」と強調したが、ネット上では「どう見ても一緒にいるでしょ」「この動画だけで5人以上いるんだけど」と怒りの火に油を注ぐ形となっている。

 遅刻やドタキャンしまくりファンから大不評だった世界ツアー『Madame X Tour』を、新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受けて3月上旬に打ち切り、自主隔離生活に突入したマドンナ。時間に余裕ができたからか、インスタに奇妙で空気の読めない投稿をし始め、「Quaranrine diary(隔離日記)」というシリーズ動画も世間からドン引きされている。

 3月22日には、たくさんのバラの花びらを浮かべたバスタブに浸かりながら「COVID-19(新型コロナウイルス)の前では、私たちはみな平等」「平等なのは素晴らしい」「船が沈む時は、みんな運命共同体」と言い放つ同シリーズの動画を投稿し、「いや、富裕層と貧困層じゃ違うでしょ。同じように検査や治療を受けられてないじゃん。感染したり死ぬ確率が高いのは明らかに貧困層でしょ」「この悲劇をポエムにしないでほしい」と大バッシングされ、慌てて投稿を削除。

 世界大麻デーである4月20日には、大人数でキッチンに集まったプチパーティの様子を投稿し、「人多すぎ」「みんな我慢して隔離生活送ってるのに、ムカつく」と再び大バッシングを受けるハメに。

 30日に投稿した14回目では、「検査で私には抗体があることがわかった」と告白。「明日は車で長時間ドライブに出かけるわ。窓を大きく開けて、COVID-19が漂う空気を大きく吸うの」とドヤり、「その検査も100%信頼できるものじゃないのに」「抗体を持っている人も隔離生活を続けるようにと、多くの専門家が言っているのに」「これから症状出る可能性だってあるんでしょ。他人にうつす可能性もあるのに」と、またもや炎上。「お願いだからおとなしくしてて」という声が多数上がった。

 このように新型コロナ禍における炎上クイーンになりつつあるマドンナ。今回、ピークアウトはしたものの、新型コロナウイルスがまん延しているニューヨークに飛んだのは、「自分には抗体があるから大丈夫」と楽観しているからだと推測されるが、「未知のウイルスなのに無知すぎる行動」「セレブって自分たちは選ばれた人間だから大丈夫とか思ってそうだよね」と彼女に対するバッシングの声は高まるばかりだ。

 マドンナだが、日本時間7日午前1時ごろ、インスタに「『新型コロナウイルスワクチンや治療薬開発のために110万ドル(約1億1600万円)を提供する』形で協力できて光栄だ」とつづり、「ちなみに私の体調は大丈夫。抗体検査の結果が陽性というのは、ウイルス感染していたってこと。7週間以上前だけど、ツアーでパリにいた時には体調が最悪で。一緒にショーに出ていたたくさんのアーティストたちも同じく体調が悪くて。みんなでインフルエンザにかかったと思っていたのよね」と、思えば新型コロナ感染症のような症状に苦しんだことを明かし、「でもみんな元気になった」と神に感謝。ニューヨークの友人のパーティに出席したことに関しては、何もコメントしなかったが、この投稿により、「これ以上ギャーギャー騒ぐな」とネットユーザーを牽制したとも考えられる。

 若い頃から自由気ままな性格のマドンナ、今や大御所歌手となった彼女を止められるのは最愛の息子ロッコくらい。しかし、マドンナとは暮らしたくないと父親ガイ・リッチーの元で暮らすようになった5年前から、そのロッコとの母子関係は冷え切ったまま。今回の炎上騒動に関して、彼がマドンナに意見することなどなさそうだ。

 インスタ投稿を見ても、マドンナは思うがままに行動しており、若い恋人も養子たち、周囲の人たちの中にも彼女に強く意見できる人はいなさそうである。大バッシングを浴びながら、今後もマドンナの暴走は続くだだろう。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2020/05/07 19:06
マドンナの言葉
マドンナがマドンナらしい行動をしている感じ
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